試合後、報道陣の質問に答える城福監督(右)=等々力競技場で
|
 |
FC東京は1日、等々力陸上競技場で川崎と非公開の練習試合を行い、0−3の完敗を喫した。パスワークで崩せず攻め手を欠くと、川崎の破壊的な攻撃陣に守備網を破られた。開幕1週間前で攻守に不安を露呈したが、城福浩監督(46)に動揺の色は見えない。試合後、全選手に目指す方向性をあらためて強調した指揮官は「開幕までには変わる」と自信を示した。
試合後のロッカールームに全選手、スタッフが呼び集められた。およそ5分が経過したところで、選手が厳しい表情で出てきた。総勢約40人の緊急ミーティング。シュート数は8対20。派手に刻み込まれた「3失点」がそうさせた。
「おまえら、(自分たちのサッカーに)迷いがあるのか。おれはまったくないぞ」。城福監督が声を張り上げた。目を背けず受け止めたというチームの“現在地”。穏やかな表情は試合中から変わらない。パスサッカーへの転換に時間を要するのは百も承知。勝敗は関係ない。ただ、チームが自信を失うことだけは避けたかった。
サイドを突くタイミングを逸し、アタッキングエリアに入る前に攻撃陣が中央に偏った。守備網の中でミスを誘発させられると、ピンチに直結。後半25分、ジュニーニョに奪われた追加点は典型的なシーンだった。
発展途上の痛み。指揮官は「問題がはっきりした。要因を解決すれば、開幕までには変わる」と言った。そのためには、これまでと同様、前に進み続けること。MF羽生が指揮官の思いを代弁する。
「チームのやり方を信じられなくなるのが一番良くない。勝っても負けても、今のサッカーを信じてやることが大切」
目標がある。その方法論がある。あとは、指揮官を信じ地道にやり続けられるか。その一点だろう。 (松岡祐司)
この記事を印刷する