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【芸能・社会】

斉藤由貴、不倫騒動笑い飛ばす ブルーリボン賞授賞式

2018年2月9日 紙面から

大竹しのぶの質問に思わず笑う助演女優賞の斉藤由貴=東京・イイノホールで(稲岡悟撮影)

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 東京映画記者会(在京スポーツ紙7紙の映画担当記者で構成)が主催する「第60回(2017年度)ブルーリボン賞」の授賞式が8日、東京・内幸町のイイノホールで行われた。昨年のW不倫騒動による逆風を乗り越えて32年ぶりの受賞となる助演女優賞に、斉藤由貴(51)は目を潤ませながら「思いがけず、またこんなに年月がたっていただけて、夢みたいな気持ちです。本当に思いがけないプレゼント」と喜びをかみしめた。

◆助演女優賞 斉藤由貴 会場何度も笑いに包まれた

 斉藤は黒一色のロングドレス姿で、左手薬指には結婚指輪が光っていた。「きょう、ここに母に来てもらっている。お母さん、ゴメンね。来てくれてありがとう」と声を震わせながら深々と頭を下げると、会場は大きな拍手に包まれた。

 司会の大竹しのぶ(60)から「晴れ舞台を見てほしいという気持ち?」と問いかけられると、斉藤は「もちろん、そうです」と即答。「この前に1つ、これから(撮影に)入る映画の衣装合わせをしてきた。映画はすばらしいな、女優にとってすばらしい場所だなと、午前から午後とすごく実感しています」としみじみ語った。

 すると大竹は突然「何か、去年はいろいろ大変だったことがあったけど…」と不倫騒動の話題を切り出し、焦った斉藤は「そこでいいですか」と制止する場面も。斉藤は「今日は大竹さんと会えてうれしい」と話題を変えようとしたが、大竹は「ああ、私もいろいろあって?」と切り返し、斉藤はタジタジ。会場は何度も笑いに包まれた。

 受賞作となった「三度目の殺人」の是枝裕和監督には「LINE友だちなので、受賞を真っ先に伝えた。『まっ、当然だけどね』と言っていた」と明かし、「是枝さんは指示を待つのではなく、自分の考えをきちんと言えないといけない。ものすごく自覚を促される感じがある。ちょっと、おののく感じがある」と撮影入りする際の心構えも紹介。大竹と共に司会を務めた松山ケンイチ(32)は「出演シーンは短いけど、すごく印象に残る」と斉藤の演技力を絶賛した。

 斉藤は1985年公開の初主演映画「雪の断章−情熱−」で新人賞を受賞した当時も振り返り「いただいたことは記憶にあるけど、どんなふうにいただいたかはまったく覚えてなくて」と告白した。

◆助演男優賞 ユースケ・サンタマリア いつか主演男優賞

 助演男優賞のユースケ・サンタマリア(46)は「あゝ、荒野」と「泥棒役者」での演技が評価された。「長く芝居をやってきましたが賞には縁がなかった。どうせオレなんて、と。金をもらえればいいと思っていましたが、やっぱり正直、大きな賞はうれしい。背中が押された感じで、追い風に乗って、いい作品に出て行きたい。CMの話もどんどん来てくれれば」と笑わせた。

 司会業はお手の物。式中には、松山や大竹から助け舟を求められる場面もしばしば。「いつか主演男優賞をとって、司会をやりたい」と話していた。

◆主演女優賞 新垣結衣「なまはげの言葉思い出す」

 新人賞以来10年ぶり受賞の新垣結衣(29)は、主演女優賞を手に「2度とこのような賞をいただけると予想もしていなかったのでまだ実感がありませんが、いろいろな方に恩返しになると思うとうれしいです」とニッコリ。

 授賞の場で思い出したのは、かつて秋田料理店のショーに出演していたなまはげ役の男性の言葉だったという。「昔の人は体を悪くすると、劇場に行って笑い、泣いて、気持ちを動かして元気になった、と。だから君は素晴らしい仕事をしている、と。そのことをまた思い出しました」

 ドラマ、映画と休む間もない日々。大竹からの「いま何が楽しい?」には「家にいる時。お酒を飲んで音楽を聞き、好きな時に寝る。それが一番楽しい」と実感を込めて話した。

◆主演男優賞 阿部サダヲ「励みになる」

 「彼女がその名を知らない鳥たち」で主演男優賞の阿部サダヲ(47)はブルーリボン賞初受賞になった。

 劇中では不潔で下品というキャラクターをリアルに演じた。「汚くしてくださったスタッフに感謝」などとジョークを放ちながら「賞に選んでいただきありがとうございます。これからの励みになります。映画にもっと出演したい」と喜びを語った。

 いまでは日本を代表する個性派俳優。司会の大竹は、阿部について「現場に全然考えてこない。台本も真っ白、でも舞台に立つとすごいことをやる人」と“絶賛”。阿部は「しのぶさんも相当読んでない!」と逆襲して笑わせた。

◆新人賞 石橋静河 つらかった初撮影

 父は俳優の石橋凌(61)、母は女優の原田美枝子(59)という石橋静河(23)は、初主演作「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」で新人賞に輝き、「お芝居をもっと勉強して、皆さんに楽しんでもらえる女優に」とはにかんだ。

 今回の受賞に原田も「おめでとう」と祝福してくれたそうで、「お母さんを見て、女優さんは大変だな、と思ってましたが、留学先から帰国し、日本の映画を見て、こういう役者さんたちに出会いたいと思ったのが女優になったきっかけ。初めての撮影はつらかったけど、段々楽しくなっていきました」と芽生えてきた女優としての喜びも口にした。

◆監督賞 白石監督 松山との思い出

 「彼女がその名を知らない鳥たち」で監督賞を受賞した白石和彌監督(43)は「(司会の)松山ケンイチさんと一緒に歌舞伎町のバッティングセンターに行っていた思い出もよみがえり、大事な1日になりました」と受賞を喜んだ。

 今年も「サニー/32」(2月)、「孤狼の血」(5月)と公開予定作品が相次ぐ。「(監督として)デビューが34歳で、20代のころに撮れなかった悔しさがある」と、さらなる映画作りに意欲もみせた。

◆作品賞 岸善幸監督 江頭2:50に喜び

 「あゝ、荒野」で作品賞を受賞した岸善幸監督(53)は、受賞の喜びを伝えたい相手にお笑い芸人の江頭2:50(52)の名前を挙げた。1997年に江頭がトルコで全裸パフォーマンスを行って逮捕された事件に触れて「(江頭出演の)番組プロデューサーは私でした。この在京7社にメッタメタにたたかれた。今後ともほめていただける映画を作ります」と誓った。

◆大衆賞復活を 吉永小百合

 60回記念ということで、第13回(1962年度)に「キューポラのある街」で主演女優賞を受賞するなどブルーリボン賞に縁の深い吉永小百合(72)がビデオメッセージを寄せた。19歳の時に大衆賞を受賞したことを振り返り、「大衆賞というのはブルーリボン賞だけだったと思う。その後なくなって、ちょっと残念。映画はやはり大衆とともにある」と語った。

 3月10日には120本目の出演作「北の桜守」(滝田洋二郎監督)の公開を控える吉永。「これからも映画の世界でしっかりと仕事をして、ブルーリボン賞に呼んでいただける日が来ることを心待ちにしています」と意気込んでいた。

 

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