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【芸能・社会】

猿之助、左腕開放骨折で復帰未定 「ワンピース」上演中に舞台で

2017年10月10日 紙面から

市川猿之助がけがをした東京都中央区の新橋演舞場

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 歌舞伎俳優の市川猿之助(41)が9日午後3時15分ごろ、東京都中央区銀座6丁目の新橋演舞場で、主演舞台「スーパー歌舞伎II(セカンド) ワンピース」の上演中に、衣装が舞台装置に巻き込まれて左腕を開放骨折する重傷を負った。猿之助は東京都内の病院に搬送されたが、意識はあるという。警視庁が詳しい状況や原因を調べている。

 関係者らによると、昼公演の本編終了後のカーテンコールで、舞台の花道上で床が上下する「すっぽん」と呼ばれる昇降装置に猿之助が乗って下がっていく際に、衣装の左袖が回転する装置に巻き込まれて負傷した。「すっぽん」は、本舞台の「せり」より小さく、縦180センチ、横90センチほどの大きさ。

 カーテンコールでは、二役のうちハンコックにふんした猿之助がすっぽんから降りていき、主人公のルフィ姿に早着替えして、再び登場する予定だった。しかし、猿之助が現れないため、他の出演者が盛り上げてカーテンコールは終了した。この日の上演は、昼公演のみだった。

 また観客らが投稿したとみられるツイッターの画像には、カーテンコール終了後に、下がったままの花道のすっぽんを心配そうにのぞき込むスタッフらの姿がアップされている。

 国民的な人気漫画を歌舞伎化した同舞台は、漫画と歌舞伎が見事に融合した大掛かりな仕掛けやスピード感のある展開が反響を呼び、2015年から翌年にかけての初演で20万人を動員する大ヒットを記録。待望の再演となる今回は6日に開幕したばかりだった。

 前日5日に公開稽古と会見を行った猿之助は、「順調な仕上がり。前回より洗練されて、完成形に近づいた。すごくいい出来だと思う。近年まれに見る、自信をもってお届けできる作品」と胸を張ってアピールした。

 背景にLED照明を設置してアニメの世界観により近づけたり、「スーパータンバリン」を使って出演者と観客が一体になって楽しめる新演出を導入するなど、「再演といっても、まったく新しいと言ってもいいぐらい作り変わっている」とも語っていた。

 同所での東京公演は11月25日までで、大阪公演は大阪松竹座で来年4月1日から25日まで。名古屋公演は御園座で5月3日から27日までを予定している。

◆代役は尾上右近 きょうの公演から

 松竹と新橋演舞場は9日夜、猿之助の代役として、10日の通常公演から尾上右近(25)が主人公ルフィとハンコックの二役を演じると発表した。右近は今回の再演で上演中の若手を抜てきした特別マチネ公演「麦わらの挑戦」で二役を演じている。

 また右近が通常公演で演じていたサディちゃん役は坂東新悟(26)、マルコ役は中村隼人(23)が務める。特別マチネ公演で猿之助が演じていたシャンクス役の代役は未定。

 猿之助はファクスで「このたびはご心配をおかけして誠に申し訳ありません。骨折してしまいました。でも心配しないでください、僕はゴムゴムの実の能力者のルフィです!僕は元気です!僕のいない穴は若手たちがしっかりと埋めてくれます。安心して劇場へお越しください」とコメントを発表した。

 復帰の時期は未定だが、猿之助は「スーパー歌舞伎II『ワンピース』という冒険は始まったばかり。どうか11月25日の千秋楽、(来年4月の)大阪松竹座、5月の御園座までの大航海を客席で見届けてください。僕もなるべく早く復帰し、麦わらの一味として活躍できるよう、まずは治療に専念します」と話している。

◆海老蔵「かなしい」

 猿之助の骨折を受け、歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)が9日、自身のブログで見舞いの言葉を贈った。海老蔵はこの日夕方に「かなしいです。」のタイトルでブログを更新。「猿之助さんが、同志が舞台にてけがをしたそうです。回復をお祈りします」と仲間を思いやる気持ちをつづった。

<開放骨折> 骨折した部分の骨が、皮膚を破って体外に飛び出している状態。神経や血管などがひどく損傷する場合もある。

 

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