トップ > 中日スポーツ > 芸能・社会 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【芸能・社会】

葵わかな、笑かします NHK朝ドラ「わろてんか」ヒロイン役

2017年9月27日 紙面から

10月2日スタートの次期NHK連続テレビ小説「わろてんか」ヒロインの葵わかな=東京都渋谷区のNHKで(石井裕之撮影)

写真

 毎朝、みんなを笑いで幸せにしたい−。10月2日スタートのNHK連続テレビ小説「わろてんか」(月〜土曜午前8時)でヒロイン・藤岡てんを演じるのが葵わかな(19)。明治時代後期を舞台に、京都の老舗に生まれた笑い上戸の少女が、本場・大阪で笑いを商売にしようと挑む姿を描く。神奈川出身ながら初めての大阪一人暮らし、初の大役に取り組む意気込みを聞いた。 (中林康彦)

 「大阪って、声が大きいんですよね」

 大阪のオバチャンかと思ったら、さにあらず。セミのことですよと、葵が笑う。「関東はアブラゼミですが、大阪はクマゼミ。収録しているNHK大阪の近くで、ジーッジーッと大合唱。マネジャーの声が聞こえないほどなんですから」

 東西の違いを聞き分ける感性は、子どもの頃に養われたらしい。神奈川出身といっても自然豊かなところ。「川とか畑で遊んで毎日真っ黒になってた」。そんな“野生少女”が魅入られたのがテレビ。やりたいことは何でもやらせてくれた両親に、「私もテレビに出てみたい」と言ってみたのが小学3年。それならオーディションの写真を専門家に撮ってもらおうと「初めての東京、初めての原宿」に行ったらスカウトされた。スターになるのは運命だったか。

 CMの仕事は引きも切らず、女優のステップも軽やかに登り、2378人のオーディションでつかんだ「朝の顔」。慣れぬ大阪一人暮らしで取り組む長丁場だが「失敗しても挑戦できる、いまの環境はありがたい。やっぱりテレビの中は面白い」と目を輝かせる。

 撮影に入る前、時代背景や笑いの勉強、見学はもちろん、先生に付いて2つのことに取り組んだ。料理と京都弁。京都の老舗の長女で、料理が得意という設定なのだ。

 飾り切り特訓のおかげで「かつらむき」のシーンはばっちり。それ以上に、これをきっかけに始めた料理がいい気分転換になっている。「週末に作り置きして、1週間で食べきる。この夏はカボチャやナスの煮物とか炒め物など、夏野菜を使ったもの。いまは秋なのでキノコ料理。無心になってタマネギを刻んだり、ハンバーグをこねてると気持ちが整うんです」

 京都弁にはハマった。「お母さん役の鈴木保奈美さんが使っている、語尾に『え』がつく言葉がすてきなんです。子どもを叱るときにも『あかんえ』とか、しっかりしていながらふんわりしている。京言葉って、まるで主人公てんちゃんのキャラクターそのもの」。スタッフに舞台が大阪になっても自分だけ京都弁を使うことを提案、賛成してもらった。「母親を演ずるときになったら、絶対『あかんえ』を使おうって決めてるんです」

 タイトルの「わろてんか」は人を笑顔にする大阪の魔法の言葉。本好きの葵にもそんな言葉がある。「大好きな詩集にあったもので『あなたにはあなたの言葉がある』というもの」。自分の言葉がテレビを通じて人に届きますように、笑顔にできますように。日本の朝に、セミにも負けない大きな笑い声を響かせる。

<葵わかな(あおい・わかな)> 1998(平成10)年6月30日生まれ、神奈川県出身。2009年にスカウトされ、CM出演、続いて日本テレビ系「サムライ・ハイスクール」で女優デビュー。アイドルユニット「乙女新党」に参加していたこともある。16年にBS朝日「女優堕ち」でドラマ初主演、「ホラーの天使」で映画初主演。CMにも引っ張りだこで、いまや顔を見ない日はない。血液型はA。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ