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【ドラニュース】

<竜盛再び>第2章 ファン獲得のヒント(1) 広島・松田オーナー「リピーターを増やすには地域密着の努力が必要」

2017年12月5日 紙面から

地道な努力が実り、ファン開拓に成功した広島。マツダスタジアムは連日満員となり、スタンドは真っ赤に染まる

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 ドラゴンズがかつてのように強く、また魅力ある球団になるためにはどうすれば良いか。第1章では他球団の戦力補強や育成方法などを紹介しながら今後の道筋を探った。第2章では地域密着や新たなファン開拓に成功した球団の例を挙げながら、球団の理想像を追い求める。第1回は今や球界屈指の人気球団となった広島の松田元(はじめ)オーナー兼球団社長(66)に球団経営の考え方や、マツダスタジアムのコンセプトなどを聞いた。 

  (聞き手・堤誠人)

 −地域密着についての考えは

 「(自治体や企業とは)小まめに付き合うとる。街が狭いというのもあるがの。地域とつながる部署(営業企画部の地域担当やファンサービス担当など)があって、いろんな要望を受けとる。また、新しい監督になったら福山や三原といった瀬戸内海沿いや庄原、三次など主だった町には必ず行って市長と面会する。県外も岩国までは行っとるよ」

 −地域との付き合いで心掛けていることは

 「相互交流を続けること。三次デー、庄原デー、府中デーなどの時は、町が名産品を持って来て物を売る。毎年、同じような人たちが出店を出すし、それをわしらが買いに行く。今は、『ああ、今年も来てくれたんじゃね』という話ができるような関係が築き上げられとる。広島は人口110万人くらいの都市で、周辺を入れても150万人ほど。リピーターを増やそうと思うたら、それなりの努力はせな。地域とはしっかり連携しとかんと」

 −地方主催の試合は

 「地域とのつながりは重視せんといかん。全試合をマツダスタジアムでやれば売り上げも上がるんだろうけど、年に2試合は三次、呉、尾道のどこかへ必ず持って行く。オープン戦は福山にも行くし、新しく岩国に2軍の試合ができる球場ができたといえば持って行く」

 −来年はマツダスタジアムが開場して10年目。どのような場所にしたいと思っているのか

 「われわれが考えとるのは競技場じゃなくて球場。競技場だと、どうしても応援とか野球を見るための場所ということになる。そうじゃない球場を造りたかった。3時間でも4時間でも、人が集まって来て楽しめる場所がええということ。主役である野球という競技があって、さらに、それ以外でも楽しめる球場じゃないといけんじゃろう、というのが基本的な考え」

 −具体的には

 「球場内でどこかへ行けば遊べるし、何かを食べられる。コンコースを一周すれば誰かと会える、という場所。中断とかで試合をやってなくても人が触れ合う場所。試合が全ての主役ではなく、脇役がたくさんおって初めて成立する劇だということ。人と人とを結び付ける場所でないといけん」

 

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