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【ドラニュース】

白井オーナーインタビュー前編 私心捨て竜再建

2017年11月11日 紙面から

中日にドラフト1位指名され、女性職員から祝福を受けガッツポーズのヤマハ・鈴木博志=10月26日、浜松市のヤマハ研修会館で

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 日本シリーズも終わり、各球団とも2018年に向け動きだした。5年連続Bクラスと低迷するドラゴンズにとっては、まさに「待ったなし」の再建スタートとなる。再び強いドラゴンズ、熱気にあふれる満員のスタンドを取り戻すにはどうするべきか? 今回の連載では広島、DeNAをはじめ他球団の躍進をヒントに竜再建を模索していく。ドラゴンズの低迷の原因は、強竜復活への道筋は…。まずは白井文吾オーナー(中日新聞社会長)へのインタビューを前後編に分け掲載する。 (聞き手=中日スポーツ総局長・末次秀行)

 −先日のドラフトからお聞きしたい。1位で地元浜松・ヤマハの鈴木博志投手を指名した

 白井オーナー「監督が言うことはないと喜んでいたけど、そういう気持ちだろう。実は(10月)12日だったかな。浜松で静岡の販売店の総会があった後、販売店主が次から次へと来て『ヤマハの鈴木知っとるか。彼はナンバーワンだから、ぜひ指名してほしい』と。それで帰って聞くと『すごいピッチャーです。とらせてほしい』。とらせてほしいじゃなく、何が何でもとれと言ったんだ。ただ、誰が一番だと聞くと『中村(広陵高→広島)にしたい』と言う。ウチはキャッチャーがいないから。ところで、鈴木はどうするんだと聞いたら『外れ1位でとりたい』と。それなら言うことはない。中村が外れたのは想定外だが、まあ予定通りということなんだよ」

 −鈴木を含め20歳以下が6人。高校生のドラフト指名が5人(ドラフト外除く)というのは1986年以来というフレッシュなドラフトだった。しかも育成(2人)含めて、地元選手が8人中4人

 「今回のドラフトで、ああいう選考をしたのは特筆に値すると思う。私も渥美半島の出身。田舎に帰ると『何で、あなたがオーナーやりながら小川(現ヤクルト、愛知・成章高出身)を手放しちゃうんだ』と。あなたが声かければ、小川は一発でドラだよと。地元の選手が活躍すると、テレビも見るし、お客さんも増える。だから地元でいい選手がいるなら、それをとって使う。地元の選手はとる。これは鉄則だ」

 −その分、育成の力が必要になる。この10年間、ドラゴンズの野手でレギュラーに定着したと言えるのは大島1人。それに対し、広島は田中、菊池、丸。DeNAも筒香、桑原ら、その間に獲得した選手が定位置を奪い大活躍している

 「あからさまに言いたくはないが、育て方が下手だ。絞りまくればいいと思っている指導者はダメだな。だから、まずコーチの教え方を研究してもらわないといかん。それで選手はね、教わったことは必ず日記に書いておく。そういうしつけをしなくちゃ。コーチの指導法を確立してもらいたい。コーチにはドラゴンズの優れたOBをあてる。この前も鈴木孝政OB会長が来て『(指導者候補は)いますよ』と言っていたが、その通りだ。これからはOBを、どんどん起用していく」

 −広島などは育成方法がしっかりしている。スタッフもあまり入れ替えないし、育成方法がブレない

 「教え方についても、統一基準みたいなものを作っていかなきゃいかんと思う。あっちの人の言うことと、こっちの人が言うことが矛盾しては困る。だから、そういう基本みたいなものは急いで作ってもらいたい。そう思っている。我流で教えたって、なかなか伝わらない。選手に合わないやり方を強制したって、そりゃ無理なんだ。あんまり押しつけたってダメ。一生懸命やる人は一言言われると、自分で工夫し、それに近いものをやろうと考える。何が何でもコーチの言う通りやりなさいというのは誤った指導だ」

 

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