中日3年目の堂上直倫内野手(20)が9日、ウ・リーグ広島戦で、本塁打が出ていればサイクル安打となる4打数4安打1打点の大当たり。7月に入り、初本塁打を含む8打数7安打3打点、打率8割7分5厘と一気に調子を上げてきた。
痛烈な打球がラインドライブして左翼手手前で弾むと、スタンドからは一斉に大きなため息が漏れた。本塁打が出ればサイクル安打達成という8回の堂上直の第4打席。上野の投じた3球目の134キロのスライダーを完ぺきにとらえた打球が、左前安打となった瞬間だ。生涯初のサイクル安打とはならなかったが、それでも今季初の4安打固め打ちで、打撃復調を猛アピールした。
「(本塁打を)打てばサイクルは知ってたけど、狙って打撃フォームを崩すのが嫌だったので、自然体で打席に入りました。今はしっかりと打席で集中できていることが、いい結果につながっていると思います」
目の前にぶら下がった記録よりも、先の長い今後を見据える冷静さが直倫に芽生えた。7日、プロ初打席初本塁打を記録した同期の福田の存在が冷静さに加え、負けん気も呼び覚ましてくれた。堂上直がドラフト1位で、福田は同3位と、ともに入団当時から大きな期待をかけられていた。
「もう一度、一から頑張ろうという気になりました。だから、今は一日一日が勝負。大事な日だと思ってやっています。きょう打ったから、明日打てるとは限らない。一打席に自分の全力を出し切れるようにしていきたい」と気合を込めた。
「まだ今季は一度も上(1軍)に上がれていないので、頑張りたいと思います」
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