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【コラム 米山みどりのゴルフの素】

プロの動き見るのが一番 パットは戦略

2014年3月27日 紙面から

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 1年かけて連載してきた「ゴルフの素」も、いよいよ最終回です。きょうはパットのおさらい。ラインの読み方です。これは知識を身に付けると同時に、経験値も上げていかなければなかなか上達しません。

錯覚に注意

 打ち出すラインがちゃんと見えているかどうかで、パットの成否は決まってきます。特に傾斜のあるグリーンを読むときは、ボールが曲がり始めるところからカップにどう吸い込まれていくのか、これをとにかく頭の中でイメージします。

 パットの一番いいお手本は、プロゴルファーです。その中でも最高峰であるJGTOやLPGAのトーナメントを見ることを勧めます。グリーン上は本当に勉強になります。よく言われる「パット・イズ・マネー」という言葉の意味がわかりますよ。プロがどれくらい真剣にラインを読んでいるかを体感してください。プロゴルファーの緊張感は、グリーン上で頂点に達するのです。

 特に傾斜のあるラインでのプロの読み方を参考にしてください。傾斜はグリーンに上がる前から必ずチェックしてください。全体の傾きを見るためにはグリーンで一番高いところと、一番低いところを確認して、全体の傾きを頭の中に入れておきます。そのためにグリーンの外から見るのです。わたしの場合、グリーンが遠くに見える距離から、大きな傾斜を確認するようにしてました。複雑なアンジュレーションは、目の錯覚を引き起こすのです。

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 グリーンに上がったら、ボール側からカップ(穴)までの距離と傾斜、カップ側からボールまでの距離と傾斜、高いところからの傾斜、低いところからの傾斜を必ず見ます。さらにボールが曲がりだすであろうところの頂点から、もう1度、ラインを確認し、タッチを合わせる選手もたくさんいます。曲がりの頂点からカップまでのボールの転がり(ライン)のイメージを出しているのです。

 傾斜と同じくくらい、芝目も大事です。高麗芝ほどではありませんが、ベント芝でも芝目に大きくラインは左右されます。芝目とは芝の生え方です。ボールからカップに向かって芝の葉が寝ていたら順目。立っていたら逆目。白っぽく見えたら順目、暗く見えたら逆目。芝がどんな感じで見えるのかも、必ずチェックをしてください。

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 カップを見るという方法もあります。ボールの方向から芝の葉が飛び出していたら順目。反対方向からなら逆目と読みます。パットは集中力と勇気です。プロでもパットを「打てる」人が生き残ります。トッププロは、パットをショートさせません。オーバーして返しのパットならラインがはっきりとわかりますから。カップの先、ワングリップオーバーがジャストの距離だと思ってください。

 さて、これでわたしのレッスンは修了です。1年間、本当にありがとうございました。少しはみなさんの上達の助けになったとしたら、これほどうれしいことはありません。

 ◆アンジュレーション 傾斜のこと。グリーンにも傾斜があるし、フェアウエーにも、ティーインググラウンドにも傾斜がある。すべてアンジュレーションと言う。パッティングは、この傾斜を正確に読み切ることができるかどうかにかかっている。例えば頭の中で、ホースで水をまくイメージを浮かべ、水が流れる方向がボールのラインとか、ボールを下から転がすまねをして、ラインを読むプロもいる。

 米山みどり(よねやま・みどり) 1976(昭和51)年5月9日、愛知県豊橋市出身の37歳。160センチ、58キロ。小学校では剣道で5、6年全国大会優勝。ゴルフは13歳から始め、1995年に日本女子アマで優勝。愛大を中退し、1998年にプロテスト合格。1999年のフジサンケイレディスクラシックで初優勝。引退した2011年シーズンまで13年間シードを確保した。ツアー通算7勝。

取材協力 京和カントリー倶楽部 愛知県豊田市中立町井ノ向7−1 (電)0565(98)3535

●パッと教えて

 Q:テークバックで右腰が浮き、そのまま切り返しから今度は上体が浮いてしまってインパクトをしています。特に切り返しからインパクトで上体が浮かないようにするためにもっと腹筋が必要なのでしょうか。(愛知県東海市40代ハンディ18)

 A:テークバックで右腰が浮くのは、力任せに勢いよくテークバックをする人に多い傾向です。テークバックは静かに、腹筋に力を入れてやってください。切り返しで上体が浮いてしまうのも、腕だけでボールをたたこうという意識が強すぎるからだと思います。腕でボールをたたこうとすればするほど上体が浮き、アウトサイドインの軌道でクラブフェースが入ります。ドライバーなどのフルショットは振り切らないと飛びません。ひざを絶対に上下動させずに、フィニッシュまで振り切ってください。腹筋に力を入れてそれを最後まで保ってください。

 

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