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【コラム 米山みどりのゴルフの素】

グリップと構え 正しい握り できていますか?

2013年4月11日 紙面から

 4月も半ばに入り、ゴルフに絶好の季節になりました。ここから梅雨に入るまで、ゴルフ場は新緑がまぶしいシーズンです。素晴らしい季節をゴルフ場で満喫しましょう。さて、今週はグリップと構えです。簡単なコツで驚くほどスイングやスコアが安定します。

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けんかさせない

 グリップで大切なのは、右手と左手をけんかさせないことです。右の写真のように右と左の手のひらを胸の前で合わせてください。そのまま前傾するとアドレスです。両親指を上にしたままグリップすればスクエアグリップ、 右手甲側に傾けるとストロング(フック)グリップになります。大切なのは右手と左手が同じ向きになることです。左手がストロンググリップなのに、右手をスクエアに握ったり、左手がスクエアで右がストロングになっていると、スイング中に手が反発し合って、安定しません。この基本さえ守ってもらえれば、どんなグリップでも構いません。クラブをふりやすいグリップを見つけてください。

見つけて感じて

 これからも頻繁に出てくるわたしのレッスンのキーワードが「見つけること」です。「感じること」と言い換えてもいいかもしれません。よくレッスンなどで、「グリップはこう握れ」なんて出てきますが、わたしは信じません。筋力、体格、握力、癖、構え方などにスイングは大きく影響されます。これが正しいなんてものはありません。どう握って振ると、振りやすいのか。それを自分で感じ、見つけてください。知識だけで正しいスイングは絶対に身に付きません。

振りやすさ一番

 自分にあった握りを見つける目安は振りやすさです。力のない女性の場合、この握りならしっかりと力を入れて、振り切ることができるというものを見つけてください。逆にパワフルな男性の場合は、この握りなら力を入れなくても最後まで同じグリップ圧で振り切れるという握りです。

 ちなみにわたしはストロンググリップで握っています。これがわたしに合ったグリップです。構えて、スムーズにテークバックして、フィニッシュまでよどみなく振り切ることができる握り方です。

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いろいろ試して

 グリップは右手と左手の一体感を出すために左ひとさし指と右小指を重ねます。交差させる握りをインターロック、小指を上に重ねる握りをオーバーラッピングと言います。これも好きずき。わたしはオーバーラッピングのほうがしっくりくるのでこの握りにしています。ちゃんと気持ち良く振ることができるのなら無理に重ねなくてもいいんです。これをベースボールグリップといい、一般的に飛距離が出る握りと言われてます。いろいろ試して、自分にあった握りを見つけてください。

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大切な前傾姿勢 首だけではダメ

 最後に構えを教えます。構えで大切なのは前傾とひざです。「前傾してください」と言うと、首だけ倒して前傾してると思ってしまう人がいっぱいいます。ひざが曲がらない人もいます。力が入りすぎて、体が固まると、曲がるものも曲がらなくなります。練習場に大きな鏡が置いてあるところってありますよね。家の鏡でも構いません。きちっと構え、前傾しているか、ひざが曲がっているか確かめてください。前傾した時、右肩が下がっているかもチェックしてください。グリップは右腕が下、左腕が上にくるように構えますから、右肩が少し落ちている構えが自然です。

 背筋は「伸ばせ」といいますが、わたしはおすすめしません。必要以上に伸ばすことを意識すると腰を痛めます。ひざはアドレスに入ってからボールをインパクトするまで、できる限り一定に保ってください。できるだけシンプルに、余計な動きをしないことがいいスイングのコツです。

◆グリップ圧

 クラブを握る際の強さを指す。力がある男性の場合、強く握れば握るほど腕や体が固まってヘッドが走らなくなる。ゆるく握ったら、同じ力のまま最後まで振り切ることが大切。ものを握って振るという経験が少ない女性は、力を入れて握らないと、クラブが振れない。

次回も「構え」の続き

 次週は「構え」の続きです。前傾をしっかり取る、ひざを自然に曲げる。これで構えは決まりました。しっかりと振るための重心の位置とボールの置き方、スタンス、目線などをレッスンしていきましょう。

米山みどり(よねやま・みどり) 1976(昭和51)年5月9日、愛知県豊橋市出身の36歳。160センチ、58キロ。小学校では剣道で5、6年全国大会優勝。ゴルフは13歳から始め、1995年に日本女子アマで優勝。愛大を中退し、1998年にプロテスト合格。1999年のフジサンケイレディスクラシックで初優勝。ツアー通算7勝。引退した2011年シーズンまで13年間シードを確保した。

取材協力 ゴルフヴィラ ローラン 愛知県豊橋市下地町字前田4−1 電話0532(52)8021

●パッと教えて

Q:スイング中に体の軸を意識したいのですが、どんな練習方法がいいでしょうか? (A・T)

A:軸はつくるものではなく、結果的にできるものです。例えば、練習場のマットの上に糸くずを置いてください。この軽くて小さいものを、マットにソールせず、直接糸くずだけをアイアンで打ってみてください。もう一つ、アプローチの練習場があるゴルフ場が近くにあるのなら、ものすごく悪いライや、わざと不安定な足場のところでスイングをしてみてください。しっかり当てようとすれば、自然にゆっくりと、体重移動もほとんどせず、目線が動かないスイングになるはずなんです。その時のスイングが軸のあるスイングなのです。何が軸なのかという難しいことを考えるよりも、目線や頭をできる限り動かさないスイングを意識してください。それが結果的に軸があるスイングなのです。

■質問を募集しています。「飛ばない」「スライスしてしまう」「だふる」「砂を見るのもいや」などなど、米山みどりさんがプロ生活で培ったノウハウで、あなたの悩みを解決します。メールアドレスはspo-golf@chunichi.co.jp FAXは052-231-0628

(毎週木曜日の紙面に掲載。紙面では他に「即効!!レッスン」と「お手軽エクササイズ」も掲載しています。)

 

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