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【コラム 撃戦記】

山中さん 魅せた「ワンツー」 引退会見

2018年4月5日 紙面から

 “神の左”を武器にボクシングの世界戦で日本歴代2位の12連続防衛記録を残した元WBCバンタム級王者山中慎介さん(35)が3月26日、現役引退の記者会見をした。東京都内のホテルにテレビカメラ7台と約100人の報道陣が詰めかけた。

 薬物と計量で物議を醸したルイス・ネリ(メキシコ)と2度対戦。敗れての引退だったが、山中さんほど左をパワフルに、美しく魅せたボクサーはいない。ボクシングは「ジャブが世界を制す」が定説。ワンツーは誰でも使う技術だが、山中さんのワンツーはひと味違った。「迷ったらワンツー、劣勢にワンツー、窮地にもワンツー」と、苦しい時の神頼みで、逆転KOもたびたび。それがV12につながった。

 「高校、大学、そして(プロとして所属先の)帝拳でもワンツーが基本と教え込まれた」という。デビュー戦で20人だったチケット購入者が、防衛を重ねるごとに増えた。ジムで同僚の村田諒太(WBAミドル級王者)から花束を贈られたときの表情は、すべてを出し切ったアスリートの引き際の美を感じさせてすがすがしかった。

  (格闘技評論家)

 

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