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【コラム 撃戦記】

“神の領域” ライバル愛

2018年3月15日 紙面から

リンク上で抱き合う銀メダルの李相花(左)と金メダルの小平奈緒=2月18日、江陵で(田中久雄撮影)

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 ライバルとはこうありたいものだ−そんなシーンが平昌五輪で見られた。それはレースの感動とは別に“神の領域”でかわされたライバル愛だった。

 スピードスケート女子500メートル金メダルの小平奈緒(31)=相沢病院=と2位の韓国・李相花(イ・サンファ)である。五輪2連覇中だった李相花は母国での五輪開催にすごいプレッシャーの中での金メダル争い。緊張で最終コーナーがややふくらんでの銀メダルに終わり、上体をくの字に折って涙を流した。そこに小平はそっと近づき、声をかけた。会場は拍手と声援に包まれた。

 五輪アスリートと比較するのはおこがましいが、私もキックボクシングと空手で試合をしたが、戦った後は自ら踏み出して握手してきた。だが、中には抱き合った耳元で「出たかいがなかった」と言われたこともある。ライバルとは思っていなかった相手には苦笑いで終えたが、嫌な思いは残った。

 本当のライバルは公私で信頼があったればこそ。だから格好いい。 (格闘技評論家)

 

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