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【コラム 撃戦記】

佐藤俊和さんの死を惜しむ

2018年2月9日 紙面から

厳しい顔で弟子の試合を見つめる佐藤俊和さん=第30回ポイント&KO全日本空手道選手権大会で

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 極真空手創成期の秋田支部で頭角を現し、第8回全日本選手権大会を制覇した佐藤俊和さんの訃報が飛び込んだ。葬儀は8日に行われたが、私と同じ70歳。驚きだった。

 直接打撃の極真はパワーと根性が必要で俊和さんも180センチ、90キロの体格でぐいぐい押すタイプ。私も第5回大会で対戦したが、私の骨太を知らなかったのだろう。ローキックでぐいぐい攻めて自爆してくれたのを思い出す。

 私は道場に残らず、引退後は会う機会もなかったが、真面目で辛抱強く稽古に励み、第2回世界大会では異種格闘技戦でプロレスラーのアントニオ猪木と戦ったウィリー・ウィリアムス(米国)と激闘を繰り広げるなど、極真の猛者として知られた。同期や後輩から人望も厚い。引退後は市議会議員を勤め、極真会館が分裂後は新極真会の支部長を務めていた。

 死因は糖尿病からの膵臓(すいぞう)がん。1月に親交の深い佐藤勝昭(佐藤塾塾長)や東孝(空道創始者)が秋田の温泉場で元気づけたそうだが「100キロあった体重が70キロになっていた」と死を残念がった。私には武士道を知る記憶に残る秋田の武人だった。合掌。 (格闘技評論家)

 

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