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【コラム 撃戦記】

2人の名王者 「タカシ」の引退

2017年8月22日 紙面から

 7月末に日本のボクシング界をわかせた2人の元スーパーフェザー級世界王者が引退した。昨年大みそかの王座奪還失敗を最後に去就が注目されていた前WBA王者内山高志(37)=ワタナベ=と、WBC王者ミゲル・ベルチェルト(メキシコ)に敵地・米国で挑戦して敗れた三浦隆司(33)=帝拳=だ。

 このところ、峠を越えてもなお現役にこだわる“レジェンド”が持てはやされているが、アスリートにとってやはり引き際は大切だ。私は武士道の国らしく、引退には“美”を語れる選手が好きだ。

 内山は決断までに半年かけた。現役続行を望む声も出る中での大きな決断だった。アマ4冠でいったんは会社勤務を経験。残念ながら米国での試合はなかったが、世界戦11連続防衛をやってのけた。一方、三浦は世界戦を米国で実現させた。攻撃的なボクシングは王座から陥落しても人気を集めた。

 2人のタカシは、それぞれ王者としてのあり方やスタイルに独自の哲学がある。ファイティングスタイルが華麗でKOにこだわりを見せた内山。闘いの場を外に求めた三浦。いずれも名王者だった。 (格闘技評論家)

 

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