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【コラム 撃戦記】

おもしろみたっぷり 試合前の公開練習

2017年3月14日 紙面から

 ボクシングの取材を始めてかれこれ40年になる。楽しみの一つが、世界戦前の公開練習だ。減量苦の中で、選手たちがどんな仕上がり具合を見せてくれるか。ただ、最近は手の内を隠そうと、スパーリングをしないケースが多い。スパーの公開は契約条項になく、さらに経費削減のため外国人選手の来日が試合直前になることもある。

 今月2日にあったWBC世界バンタム級王者山中慎介(帝拳)は、直前にしっかり2回のスパーを披露した。だが、挑戦者のカルロス・カールソン(メキシコ)はなかった。以前は時差ボケ解消のため早めに来日し、スパー相手が同伴だったり日本で相手を調達する選手もいたのだが…。

 1988年7月にWBC世界ジュニアバンタム級王座の防衛戦で来日したヒルベルト・ローマン(メキシコ)は、挑戦者陣営が用意した全日本新人王の鬼塚勝也と手合わせした。技巧派王者の強さと貫禄を見せつけたが、後に世界王者になった鬼塚の素質も同時に見て取れた。また、デビュー前の辰吉丈一郎はWBA世界バンタム級王座決定戦のため来日したパナマ選手をスパーリングで圧倒、無名の存在から一気に全国区になった。試合前の公開練習は、おもしろみがたっぷりなのだ。 

 (格闘技評論家)

 

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