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【コラム 撃戦記】

残念でならない「US大山空手」創設者・大山茂総主の訃報

2016年3月19日 紙面から

 悲しい訃報だった。空手の元極真会館の最高師範で独立後は「US大山空手」を創設した大山茂総主が2月中旬、米国で亡くなった。79歳だった。

 私は極真入門時から指導を受け、思い出は深い。極真は大山倍達館長の関係で、在日韓国人の弟子が多かった。まだ東京・赤羽駅や王子駅で高校生の乱闘がメディアに載っていた時代。総主も在日で私とは11歳違い。植民地時代を知る先輩だった。聞きもしないのに朝鮮人と日本人との見分け方を語り、朝鮮学校や自宅にも招いてくれた。稽古でも日本人を差別をしない人格者だった。

 総主は1980年2月、新日本プロレスの格闘技世界一決定戦でアントニオ猪木と対戦したウイリー・ウイリアムスの師匠として注目された。対戦実現までのいきさつは、試合後に聞かせていただいた。今はそれも思い出。酒が好きで稽古の帰りに立ち飲み屋で梅酒を入れた焼酎を一気に飲む姿が忘れられない。

 死因は持病の心臓病で、手術も2度。酒を断つ医者のアドバイスも聞き入れなかったようだ。残念でならない。 (格闘技評論家)

 

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