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【コラム 撃戦記】

極真空手 華麗さとロマンあった塚本の技

2011年11月16日

 新極真会(緑健司代表)、極真会館(松井章圭館長)の第10回全世界空手道選手権が10月下旬から11月初旬にかけてそれぞれ東京体育館であり、両大会とも観戦した(新極真会は極真の分派)。両団体とも決勝大会は会場を満員にする盛り上がりだった。

 私は極真空手のOB。第1回大会から比べて外国人勢が勢いを増しているのは分かるが、日本選手の勝ちにこだわる戦いには物足りなさも感じた。かつて、脚力を駆使して空中で多彩な蹴り技を繰り出したオリバーや、破格の破壊力を見せつけたウイリー(ともに米国)らの優勝は、あくまで結果であり、技に華麗さとロマンがあった。それを唯一感じさせてくれたのが、4大会ぶりに優勝した新極真会の塚本徳臣(37)だった。

 前方回転の胴まわし蹴りで塚本の右に出るものはいない。今大会に照準を合わせて構えから工夫。準決勝でネステレンコ(ロシア)に一本勝ちしたシーンは鮮やかだった。人と同じことをしていてはみなより強くはならない。先人の教えには壁を打破する力があるが、塚本には耳を傾ける姿勢がある。試合後に引退を宣言したが、願わくば完璧な“塚本空手”の完成を見せてほしいと思った。 (格闘技評論家)

 

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