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【田村尚之のロジカルゴルフ】

トップの心配ご無用!バウンスの使い方おさらい リーディングエッジは浮かせる

2018年3月22日 紙面から

 田村尚之プロのレッスン総集編の第2弾です。ハンドレート気味に構えるのは、ドライバーからアイアンまですべて共通。田村プロのスイングはクラブによって変わることはありません。そして特に、ハンドレートに構えるスイングが有効なのはアプローチ、バンカーショットです。バウンスを利用するコツを、もう一度、おさらいしましょう。

 (取材・構成 青山卓司)

手前からでも拾える

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 ハンドレート気味に構えて、バウンスを滑らせるアプローチは、最近になって多くのプロも使いだしています。かつてアプローチは、ハンドファーストに構えて、上から下ろせなんていうレッスンばかりだったことを考えると、隔世の感があります。

 わたしのスイングは、1種類です。このスイングで、ドライバーからウエッジまで対応できます。中でも特にアマチュアゴルファーに有効だと思うのが、アプローチやバンカーショットです。なぜかというと、ミスが少ないスイングだからです。バウンスを滑らせるので、多少手前からクラブフェースを落としても、ボールをちゃんと拾ってくれるし、もちろん正しくコンタクトできれば、しっかりとスピンがかかったボールになります。

 大切なことは、バウンス角を信じることです。試しに、フローリングなど硬い素材の床にウエッジを置いてみてください。クラブフェースの裏にあるバウンス(突起)が床に当たるようにクラブを構えてください。これがバウンス角を生かした構え方です。この構えにすると、バウンス角がある分、リーディングエッジが浮きます。これが正しい構えです。アマチュアゴルファーの中には、リーディングエッジが浮いていると、ボールにリーディングエッジが当たって、トップをするように誤解している人がいます。

(左から右へ)50ヤードのアプローチ連続写真

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「だるま落とし」防ぐ

田村プロのインパクトの直前。右肩が出ていない

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 だからリーディングエッジをできるだけ地面まで下げようと、クラブフェースをかぶせます。だからみなさんハンドファーストにして、右肩を出して、なおかつバウンス角を殺して打っているのです。

 全部間違っているのですから、ミスショットをするために構えているようなものです。リーディングエッジを浮かして、バウンス角をちゃんと生かす。そのためにはボールをスタンスの真ん中に置いて、腕はボールの後ろ、ハンドレート気味に構えるのが正解です。

 浮いたリーディングエッジが直接ボールに当たっても、絶対にトップはしません。もし、それでトップになるとしたら、リーディングエッジはボールの赤道より上に当たっているのです。バウンスを滑らせられず、フェースが浮いたまま振って、リーディングエッジが赤道より上に当たってしまっているのです。

 ちゃんと滑らせることができれば、リーディングエッジは赤道の下に入り、スピンが効いた、いいアプローチになります。日本の高麗芝の場合、芝の芽が強いため、ボールが浮いてしまうことがよくあります。そんな場合、リーディングエッジがボールの下にもぐってしまい、いわゆる「だるま落とし」と言って、真上に上がるだけでまったく飛ばないという現象が起きます。みなさんも経験があると思います。それを防ぐ意味でも、リーディングエッジを浮かせてください。

芝を掃くように振る

 冬の薄いフェアウエーで、リーディングエッジを浮かせても、トップはしません。むしろ芝が薄いからこそ、バウンスで芝を掃くように振るスイングの方が断然簡単です。

 トップする恐怖心を乗り越えて、リーディングエッジを正しく浮かせてください。アプローチだけじゃありません。バンカー内でもこのショットは有効です。イメージは水切りショット。砂を手前から掃くように薄く取りながら、肩を回して鈍角にクラブフェースを入れていきます。そうすると、ボールはふわりと浮いて、スピンが効いて止まります。

 ▼田村尚之(たむら・なおゆき) 1964(昭和39)年6月24日生まれ、広島県廿日市市出身の53歳。172センチ、65キロ。ゴルフが趣味だった父の影響で3歳から始める。修道中では関西ジュニア優勝。修道高を経て、東京理科大卒。マツダに就職し、本格的にゴルフ競技を再開。2001年に鉄工関連の会社に転職。07年日本アマ準優勝。13年のプロテストに合格し、14年からシニアツアーメンバーとなる。16年富士フイルムシニアチャンピオンシップでツアー初勝利を飾った。

 取材協力 涼仙ゴルフ倶楽部(三重県いなべ市員弁町東一色2796)(電)0594(74)5110

(毎週木曜日の紙面に掲載。紙面では他に「ドクター湯浅のスポーツサイエンス」も掲載しています。)

 

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