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【田村尚之のロジカルゴルフ】

長いミドル「できればパーだめでもボギー」で攻める

2018年3月8日 紙面から

ドローボール、バンカー越え、下りパット…難しいことはしない

 三重県いなべ市にある涼仙ゴルフ倶楽部の10番は、409ヤードのミドルホール。取材日は、強い西風が吹く極寒でした。長いミドルホールでは、距離を稼ぐよりも、まずはティーショットをフェアウエーに置くことが基本。無理して2オンを狙うのではなく、楽に3オンして、できればパー、だめでもボギーに収めるのが、賢いマネジメントです。

 (取材・構成 青山卓司)

見えるところに打つ

涼仙GCの10番は長いミドルホール。ティーグラウンドに立つと左の林がせり出してプレッシャーがかかる

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 長いミドルホールでは、まず無理をしないことです。ティーショットでも、とにかくフェアウエーを外さないことが第一。第2打も、距離が残りますから、これも無理してグリーンオンを狙うより、安全なところに落として3オン。ピンにつければ、パーが狙えるし、だめでもボギーに収まるようにマネジメントをすることがコツになります。

(左)左側に立つと、林のプレッシャーをより強く受ける (右)ティーショットは右サイドに寄って打つ。林は視界から消してプレッシャーを軽くする

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 特に寒い冬の日は、空気が冷えて、それだけで距離が落ちます。またこの日のように、強いアゲンストが吹いたら、409ヤードが420や430ヤードにもなります。ティーショットからレッスンします。立ってみるとわかるのですが、左の林がせり出して左方向がまったく見えません。右サイドはOBではないのですが、打ち過ぎると、隣のホールまで転がっていってしまいそうです。コースレイアウトを見ると、ティーショットは左サイドに立って、ドローボールでホールなりに曲げたくなります。ここに第1の落とし穴があります。左サイドに立って、ドローが打てればそれが最高ですが、たいていの人は、せり出した林のプレッシャーに負け、ドローをかけられず、そのまま右方向に打ち出してしまうのです。これがコース設計のわなです。

 私なら逆に右方向から打って、まっすぐに見えるところに打ちます。特にアマチュアの方は、ドッグレッグのホールでも、見えないところに打ちたがりますが、技術があるプロはともかく、よほどのことがない限りは、見えるところに打っていくのが基本です。

 (田村プロの打球は真っすぐに飛んでいったが、思いのほか左からの風が強くて、右に流され、ラフまでいってしまった)

気持ちフェース開く

 風が思ったよりも強いということがこれでわかりました。第2打のヒントがこれで1つ、加わりました。風が思ったより強いことを頭に入れて、第2打を打つことにします。第2打はピンまで175ヤードあります。普通なら4番アイアンの距離ですが、アゲンストを計算して200〜205ヤード飛ぶユーティリティー(UT)で打ってみます。狙う方向は、ピンではなくもっと左方向の花道から乗せるイメージで打ちます。距離に不安がある場合は、バンカー越えなどの難しいショットは避けてください。花道なら第3打が打ちやすいですから。

 もう1つ、205ヤードのクラブだと、飛び過ぎてピンを越えてしまう可能性もあります。このグリーンは手前から上りの傾斜が強いのです。ピンを越えるということは下りのパットが残るということです。難しい下りのパットは避けたいから、ほんの気持ちフェースを開いて飛び過ぎないように保険をかけます。あとはいつものように振るだけ。

 (田村プロの第2打は狙い通りの方向に飛び、ランがでてピンの横にオンした)

ショートしてもOK

30ヤードのアプローチショット(右)。手前から上りの傾斜のグリーンではオーバーは厳禁

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 200ヤード近い距離をオンしてしまいました。これではレッスンになりませんので、ショートして花道にボールがあると仮定してアプローチを打ってみます。ボールからピンまでは40ヤード弱。エッジからピンまでは17から18ヤード。薄い冬芝を意識しすぎて、上から打つとか考えないでください。このアプローチもソールを滑らせれば、ちゃんと上がります。ランを少し使いたいから、30ヤードほどキャリーで打って、あとはランで10ヤード弱を計算して打ちます。このアプローチで一番大切なのが、ピンを絶対にオーバーしないこと。ピンをオーバーすると、下りの難しいパットが残ります。下手すると3パットでダブルボギーという可能性もあります。ショートしてもいいからオーバーだけは打たないという意識で打ってください。

 (田村プロのアプローチは思ったよりスピンがかかり過ぎて1ピンのショートになった)

 これで上出来です。ショートなら上りのパットが残ります。長いミドルはボギーでもOKです。

 ▼田村尚之(たむら・なおゆき) 1964(昭和39)年6月24日生まれ、広島県廿日市市出身の53歳。172センチ、65キロ。ゴルフが趣味だった父の影響で3歳から始める。修道中では関西ジュニア優勝。修道高を経て、東京理科大卒。マツダに就職し、本格的にゴルフ競技を再開。2001年に鉄工関連の会社に転職。07年日本アマ準優勝。13年のプロテストに合格し、14年からシニアツアーメンバーとなる。16年富士フイルムシニアチャンピオンシップでツアー初勝利を飾った。

 取材協力 涼仙ゴルフ倶楽部(三重県いなべ市員弁町東一色2796)(電)0594(74)5110

(毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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