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【田村尚之のロジカルゴルフ】

アマチュアにも役立つ!道具でも田村式!! 172センチ65キロの体で戦うため徹底的にこだわります

2017年10月12日 紙面から

 今週は実戦的なレッスンから少し離れて、田村尚之プロの道具へのこだわりを教えてもらいました。172センチ、65キロという、ごく標準的な体格をした53歳のプロが、日本のシニアツアーで渡り合うためには、使用する道具を、徹底的に自分仕様にする必要があります。田村プロの道具へのこだわり、アマチュアにも十分参考になる話が満載です。

 (取材・構成 青山卓司)

生産終了したものも

田村プロのこだわりがつまったクラブ

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 私はクラブ契約をしていません。もちろんいろいろ話がないわけではないのですが、道具というのは、私にとって生命線です。これをメーカー側の都合に合わせるわけにはいかないのです。わたしのスイングに合うのなら、古いとか新しいとかは関係ないのです。現にわたしが使うフェアウエーウッドは10年以上使い続けているもので、今ではつくられていません。

 アイアンもそうです。もう4、5年は使っています。メーカーからしたら、すでに生産が終わったクラブを使われても宣伝になりませんよね。だから新しいものを使ってほしい。でも合わないものは使いたくない。だからクラブのメーカー契約はしないのです。

メーカーと共同開発

 ただし、カーボンシャフトは、私がメーカーと話し合って、開発から関わってきました。私の要望が全部入っています。だからシャフトだけは別の話で、最新のものを使っています。シャフトのメーカー名はTRPX(ティー・アール・ピー・エックス)。今使っているシャフト名はザナドゥーと言います。

 ドライバーのシャフトは、パーシモンの時代に比べて、長く軽くなっています。一方、ドライバーヘッドは大きく、そして軽くなっています。遠心力を使って、誰でも大きく飛ばすことができる時代になりました。その分、体の回転に対して、クラブヘッドがなかなか下りてこない、いわゆる振り遅れという現象がおきやすくなりました。

 それを防ぐために、しなりもどりの早いクラブをメーカー側に要望しました。しなり戻りが早いということはシャフトの調子(キックポイント)が先にあるということです。一方で先調子のクラブの欠点は、どうしてもクラブの剛性が低くなって、当たり負けをしてしまうことです。これでは飛ばないのです。だから、先調子でしかも剛性が高いシャフトをつくってくれという要望をメーカー側に出しました。

 矛盾するものを両立させるためには、使うカーボンの素材選びから根本的に考え直さなければいけませんでした。そこでできたのが、ザナドゥーです。私の感覚で言うと、切り返した時にボールが当たるほど、しなりもどりが早いシャフトです。私のように力ではなく、クラブを横振りにして、遠心力で飛ばすタイプにはぴったりのシャフトだと思います。力のない女性にも向いていると思います。レディース用もありますよ。

 アイアンはヤマハさんのインプレスXのVフォージドを使っています。これは見た目からボールがつかまりやすくて、実際に打ってもつかまりのいいクラブです。見た目と機能はできたら一致しているほうが私は好きですね。

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いつでも同じように

 ウエッジはフォーティーンのDJ−11の52度と57度で、自分の好みに合わせて、バウンスをさらに平らに削って、軽くしてます。丸いバウンスは、雨でライが悪くなった時に、地面にもぐってしまいますので、できたら平らなバウンスのものがいいでしょう。アイアンやウエッジのシャフトも、わたしは軽めのものを使っています。短く持たず、どんな時でも、同じように握って振りたいためです。たまにウエッジだけとても重いシャフトを使っているゴルファーを見かけますが、ウエッジだからといって、急に重くするのはどうかと思います。常識というか、迷信にとらわれず、同じ流れで同じように振るのが、セッティングとしては正しいような気がします。

 パターは直進性の強いマレット型のオデッセイのツーボールです。パットは真っすぐ引いて、真っすぐ打ち出したいという考えからです。ボールはブリヂストンのツアーB330Xです。これは飛ぶし、止まるし、いいボールだと思います。手袋のキャスコとともに、私のお勧めです。

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 ◇田村プロの使用クラブ◇

 1W TRPX D−013ドライバーロフト角8度(シャフトTRPXザナドゥー、硬さX、長さ45.3インチ)

 3W ナイキT−40ツアーFW13度

 5W ナイキT−40ツアーFW19度

 3U キャスコ スーパービッグハイテン TARO20度

 4I〜PW ヤマハインプレスX Vフォージド ツアー

 AW フォーティーンDJ−11 ウエッジ52度

 SW フォーティーンDJ−11 ウエッジ57度

 パター オデッセイブラックシリーズツーボール

 ▼田村尚之(たむら・なおゆき) 1964(昭和39)年6月24日生まれ、広島県廿日市市出身の53歳。172センチ、65キロ。ゴルフが趣味だった父の影響で3歳から始める。修道中では関西ジュニア優勝。修道高を経て、東京理科大卒。マツダに就職し、本格的にゴルフ競技を再開。2001年に鉄工関連の会社に転職。07年日本アマ準優勝。13年のプロテストに合格し、14年からシニアツアーメンバーとなる。16年富士フイルムシニアチャンピオンシップでツアー初勝利を飾った。

 取材協力 ムーンレイクゴルフクラブ市原コース(千葉県市原市新生603)(電)0436(37)8855

(毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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