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【田村尚之のロジカルゴルフ】

難敵脱出のコツは発想の転換 高さを計算すれば、「だるま落とし」のミスは防げる!

2017年9月21日 紙面から

 ずいぶんと涼しくなったとはいえ、コースに出ると、まだまだラフは元気いっぱいに生えているはず。ゴルファーの難敵、ラフをどう攻略すればいいのか、田村尚之プロが教えてくれました。田村プロによれば、ラフでは、ボールの沈み具合を見るのではなく、ラフの中で、どう浮いているのかを見るのがコツということです。 (取材・構成 青山卓司)

地面まで落ちない

重量がある分、構えただけで、クラブヘッドは、ボールよりも沈む

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 ラフからのボールの打ち方を、今週はレッスンします。深いラフを苦手にしているアマチュアゴルファー、多いですよね。私もよく質問をされます。「深いラフに沈んでいるボールを打つにはどうすればいいのでしょうか」なんて感じで。

 思い切って発想を変えましょう。ラフに入ったボールは「沈んでいる」のではなくて、「浮いている」のです。私たちはラフに入ったボールをつい上から見てしまいます。上から見下ろせば、確かに草の中にすっぽりとボールが入ってしまっています。でもボールの下はどうなっていますか。さらにラフがあり、ボールはそのラフの上に乗っているんです。米国のベント芝に比べて、太くて強い高麗芝を使っている、日本のゴルフ場では、ボールが完全にラフの中に沈んで地面まで落ちてしまうことはほぼありません。試しにボールに近づいてラフを踏んでみてください。靴の位置はさらにボールよりも深く沈むはずです。靴の位置とボールの位置の差が、そのままボールが浮いている高さなのです。

飛ばないが転がる

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 この高さを計算せずに打つから、いわゆる「だるま落とし」のような状態になって、ボールの下のラフにクラブヘッドを入れて、結局、ボールはまったく飛ばないというミスになってしまうのです。おまけに、このミスショットを「だるま落とし」が原因だと気付かず、深いラフの抵抗に負けて飛ばなかったと思ってしまうから、さらにクラブを短く持って、ラフに負けないように、フェースをかぶせ、ハンドファーストで思い切り打ち込もうとする。こんなことをしたら、余計に打てなくなります。ミスをしたくて振っているようなものです。

 もちろん、ラフの目を判断することは大切です。逆目なのか順目なのか、横目なのかによって、ラフの抵抗は大きく異なりますから。でも普通のラフであれば、草の抵抗はほとんど考えなくていいと思っています。さらにラフから打つということは、クラブフェースとボールの間に草が入って、スピンがかからなくなるということです。結果、ランが出ます。つまり、フェアウエーから打つ状況よりも、キャリーは出ない、けどその分、ランは出る。結果、ボールが飛ぶ距離は、それほどフェアウエーとラフでは変わらないということになります。

 中には考えなければいけない状況もあります。バンカー越えの場合は、キャリーが出ない分、大きめに振ります。でもラフだから、ランがいつもより多くなります。その時は、ピンをオーバーするのは仕方ないとあきらめるとかですね。

 ラフからの打ち方は、つま先上がりのライだと思って振ってください。いつもより横振りを意識します。ウエッジだったら、少しフェースを開いて、バウンスをより使えるようにして振るといいでしょう。ボールがさらに高く浮いていたら、極端に言えば、水平打ちのようにクリーンに打つしか方法がなくなります。

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ティーアップ練習

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 練習方法も簡単。ボールをティーアップして打てばいいのです。高さに応じて、どう振ればいいのか、練習場で確かめてください。ラウンドになったら、ラフからのボールを上から見るのではなく、地面からどれだけ浮いているのかを確かめる。それがラフからの脱出法です。ラフは「沈んでいる」のではなく、「浮いている」のです。

 ▼田村尚之(たむら・なおゆき) 1964(昭和39)年6月24日生まれ、広島県廿日市市出身の53歳。172センチ、65キロ。ゴルフが趣味だった父の影響で3歳から始める。修道中では関西ジュニア優勝。修道高を経て、東京理科大卒。マツダに就職し、本格的にゴルフ競技を再開。2001年に鉄工関連の会社に転職。07年日本アマ準優勝。13年のプロテストに合格し、14年からシニアツアーメンバーとなる。16年富士フイルムシニアチャンピオンシップでツアー初勝利を飾った。

 取材協力 ムーンレイクゴルフクラブ市原コース(千葉県市原市新生603)(電)0436(37)8855

(毎週木曜日の紙面に掲載。)

 

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