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【田村尚之のロジカルゴルフ】

今週から実戦編突入 田村式ライ別打ち方(上) 難しい左足下がりのコツ 構え地面に垂直

2017年8月24日 紙面から

傾斜のライではまず立ち方が大切。基本は傾斜なりに立つこと

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 今週からライ別の打ち方をレッスンします。いわば実戦編レッスンです。今週は左足下がりのライです。左足下がりを苦手にしているアマチュアゴルファーの方は多いと思います。斜面の中でも、最も難しいライが、この左足下がり。田村尚之プロが打ち方のコツと注意点を教えてくれました。

 (取材・構成 青山卓司)

体も左に傾ける

 左足下がりのライで気を付けたいのは、構え方です。次に距離感です。この2つに注意して打てば、あまり難しく考えることはありません。

 まず構え方です。左足下がりということは、地面が自分から見て左側に下がっているということです。構える時は地面に対して垂直に構えるようにしてください。いわゆる傾斜なりに構えることが基本です。だから地面の傾斜に合わせて、軸が左に傾きます。

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 アマチュアの方を見ていると、傾斜に関係なく、軸を真っすぐにして構える方が多いですね。この構えだと入射角が90度以下に狭くなってしまうのです。この角度が狭くなればなるほど、クラブヘッドが入る範囲も狭くなってしまうということです。フラットな地面に対して垂直に構えたら、クラブの入射角は90度です。それを左足下がりのライでも、同じように立ったら、それだけ入射角が狭くなります。だから、入射角を90度にするためには、構えも地面に合わせて、傾ければいいのです。

球は上がりにくい

 みなさんが軸を真っすぐにしてしまうのは、体を左に傾ければ傾けるほど、ロフト角も立って、球が上がりにくくなることを知っているからです。だからボールを本能的に上げようとして、真っすぐにしてしまう。さらに極端な人は、左ではなく右に傾けてボールをすくうように打ってしまいます。これではミスショットをするために構えているようなものです。

 確かに左足下がりのライは、特にアプローチでは、自分がいる地点よりグリーン位置がさらに下がっている場合が多いのです。低い球を打ったらランが出すぎて、グリーンで止まってくれないというケースがあります。

打ち下ろしを計算

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 この場合、無理に上げようとせず、打ちすぎないようにコンパクトに振ること。さらに打ち下ろしを計算して振り幅を決めること。そしてボール位置は少し右になるように構えることが大切です。だから見た感じは少しハンドファースト気味になりますが、これは地面の傾きに沿って構えているからで、決してハンドファーストで構えているわけではありません。ボールが右にある分、多少、ハンドファーストの傾向が強くなる程度です。あとはそのままロフトなりに振るだけです。以上が左足下がりのライの基本的な考え方と打ち方です。

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 ここからは応用編です。さきほど傾斜に対して垂直に構えなさいとレッスンしました。でもこの打ち方では、ボールは上がりません。左足下がりのライで、さらにグリーンが砲台で、打ち上げになっているような場合があります。この場合、低くてランが出るボールではグリーンで止まりません。そんな時はどうするか。あえて、傾斜を無視して真っすぐに構え、狭い入射角にクラブを入れて打ちます。難易度は上がりますが、この打ち方なら、ボールはロフトなりに上がります。要は正確に入射角の中にクラブを入れられる技術さえあれば、こんな打ち方もできるということです。これは応用編です。参考程度に頭に入れておいてください。

 ▼田村尚之(たむら・なおゆき) 1964(昭和39)年6月24日生まれ、広島県廿日市市出身の53歳。172センチ、65キロ。ゴルフが趣味だった父の影響で3歳から始める。修道中では関西ジュニア優勝。修道高を経て、東京理科大卒。マツダに就職し、本格的にゴルフ競技を再開。2001年に鉄工関連の会社に転職。07年日本アマ準優勝。13年のプロテストに合格し、14年からシニアツアーメンバーとなる。16年富士フイルムシニアチャンピオンシップでツアー初勝利を飾った。

 取材協力 ムーンレイクゴルフクラブ市原コース(千葉県市原市新生603)(電)0436(37)8855

(毎週木曜日の紙面に掲載。紙面では他に「ドクター湯浅のスポーツサイエンス」も掲載しています。)

 

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