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【田村尚之のロジカルゴルフ】

振り幅で距離打ち分けスイングは振り子 クラブの持ち方、構えは変えない!田村式アプローチ(3)

2017年8月17日 紙面から

 今週は距離の打ち分け方をレッスンします。特にアプローチでは、いかに正確に距離を打ち分けるかが、とても重要になります。田村式アプローチは、クラブを短く持ちません、構えも変えません、スタンスもまったく同じ。振り幅だけで距離を打ち分けていきます。

 (取材・構成 青山卓司)

致命的ミス避ける

クラブのシャフトを短く持つということは、極端に言えば、逆さまにクラブを振るようなもの。それほど重量バランスが変わる

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 距離を打ち分けたい時に、もっとも大切なのは、致命的なミスをしないことです。たとえば、ピンまで50ヤードの距離のアプローチを打つ時、距離が少し短くても、長くても、グリーンに乗れば、自分に合格点を出しましょう。45ヤードでも55ヤードでも、グリーンにさえ乗っていれば致命的なミスにはならないからです。

 アプローチでの致命的なミスとは、まずトップです。ボールの頭をたたいて大きくグリーンをオーバーしてしまったら、グリーン奥の難しいライから寄せなければならなくなります。もう1つはザックリですね。ほとんどボールが飛ばず、ほぼ同じところから打ち直すというのも、してはいけないミスです。

 だからわたしが実践している距離の打ち分けは、振り幅だけで調整するというものです。距離を打ち分けるために、スイングまで変えてしまうと、そのための練習が必要になります。スイングを変えるというのは、ハンドファーストを強くしたり、クラブを短く持ったり、あるいはいつもより小さく構えるということです。みなさん、割と安易にアプローチになると短く持ったり、極端に前傾して小さく構えたりしますよね。

 わたしは勧めません。短く持つということは、クラブのバランスを変えるということです。短く持てば持つほど、クラブヘッド側の重量が相対的に軽くなってしまいます。クラブが軽くなればなるほど、腕の力で楽に振れるようになります。打ち急いで、ヘッドアップして、トップするというミスがこれでおきやすくなってしまうのです。ハンドファーストにすることも同じです。リーディングエッジが地面に入りやすくなって、ヘッドの抜けが悪くなります。最悪の場合は、地面に突き刺さってざっくりというミスがおきます。

短い練習でもOK

アプローチは振り子のように振る。(上)トップと(下)フィニッシュは同じ振り幅に

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 スイングは常に1つ。いつものように長めに握って、ハンドレート気味に構え、ボールの手前からバウンスを滑らせるようにして打ちます。1つのスイングだけを磨けば、短い練習時間でも完成度は高くなりますし、この打ち方さえできれば、基本的にざっくりもトップもおきません。考えられるミスは、距離が短かったり、長すぎたりするミスですね。わたしに言わせれば、これは「してもいいミス」です。ゴルフにミスはつきものです。プロではないのだから、常に完璧を求めないことも、時には必要です。

 振り幅で距離を打ち分ける時に大切にしてほしいのは、振り子です。スイングはできるだけ振り子のようにしたい。だから、テークバックとフォローの高さをそろえてほしいのです。腕を腰の高さまでテークバックをしたら、腰の高さで止めるように振ってください。まったくフォローを取らない振り方や、テークバックが極端に小さな振り方では、距離を常に一定にすることが難しいと思います。

優しい気持ちで!

 私の場合、50ヤードは腕が地面と平行になるか、やや低い位置までテークバックをして、同じ位置でフィニッシュする振り幅です。70ヤードはフルスイングより少し低いところがトップ、同じ高さでフィニッシュすると打てます。これは52度のアプローチウエッジで振る場合です。クラブを52度から58度に替えたり、ピッチングウエッジに替えれば、さらに高さと距離を打ち分けられます。スイングはもちろん同じですよ。バウンスを滑らせて、ターフを取ることなく、優しい気持ちで振ってください。

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 ▼田村尚之(たむら・なおゆき) 1964(昭和39)年6月24日生まれ、広島県廿日市市出身の53歳。172センチ、65キロ。ゴルフが趣味だった父の影響で3歳から始める。修道中では関西ジュニア優勝。修道高を経て、東京理科大卒。マツダに就職し、本格的にゴルフ競技を再開。2001年に鉄工関連の会社に転職。07年日本アマ準優勝。13年のプロテストに合格し、14年からシニアツアーメンバーとなる。16年富士フイルムシニアチャンピオンシップでツアー初勝利を飾った。

 取材協力 ムーンレイクゴルフクラブ市原コース(千葉県市原市新生603)(電)0436(37)8855

(毎週木曜日の紙面に掲載。)

 

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