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【田村尚之のロジカルゴルフ】

水切りショットでバウンス滑らせる グリップは短く持たない クラブの機能を生かすだけ!アプローチの打ち方

2017年8月10日 紙面から

 今週は田村式の上げて寄せるアプローチの打ち方をレッスンします。使うクラブは56度か58度くらいのロフト角がある、サンドウエッジ(SW)です。ロフト角がこれだけあれば、あとはボールを正しくヒットするだけで、勝手にボールは上がってくれます。自分で上げようとする動きは必要ありません。クラブの機能を知り、その機能を生かして、クラブに仕事をさせることが、アプローチショットで、最も大切なことです。

フェース右向き

目標より少し右を向くようにフェースをセット。目標方向にボールは飛ぶ

写真

 アプローチで大切なのは、クラブに仕事をさせることです。これはアプローチに限らず、ゴルフのスイングすべてに言えることなのですが。クラブに仕事をさせることさえできれば、ミスというのは、ほとんど防げるのです。

 そのためには、まずクラブの機能を知りましょう。SWというのは、クラブの中で最もロフト角とライ角が大きくできています。ということは、普通に打っただけでも、左方向に行きやすいクラブということが言えます。だから、わたしは少しフェースを開いて右を向くようにして構えます。みなさんもSWを持つ時、少しフェースを開きますよね。私も同じことをしますが、意味が少し違います。フェースを開くのは、これでターゲットより左に出てしまうミスを防ぐためです。

 読者のみなさんはボールを高く上げるために開いていませんか? SWは普通に打つだけで、十分高く上がります。だからクラブの機能を信じて、必要以上にボールを上げる工夫はしなくていいのです。少し開くのは、ボールが左に出ないようにするためということを覚えておいてください。

 次にバウンスです。私のアプローチショットは、このバウンス角を生かすことが最重要です。この機能を生かすことが、わたしのアプローチショットのすべてと言っても過言ではありません。

形状にこだわる

 だからバウンスの形状にもこだわります。丸い、いわゆるラウンド形のバウンスのものは避けてください。バウンスはストレート形状がいいと思います。

 理由は、わたしのアプローチは水切りショットだからです。子どものころ、石で水切り遊びをした経験のある人ならわかると思います。まず石を選ぶ時、底が丸いものは選びませんよね。なぜなら、水の表面を跳ねずに沈んでしまうからです。水の表面で跳ねてバウンドさせるためには、できるだけ底が平らな石を選びます。それとわたしのショットはまったく同じです。芝の上を滑らせるためには、ソールが平らなものでなければいけません。特に雨の日などで地面がぬれたりしていたら、丸いソールでは地面に沈んでボールを正しく打つことができなくなります。

(写真左)地面を滑らせて打てば、ボールは簡単に上がります (右)地面を滑らせた時のフェースのイメージ。バウンスが接地しているため、リーディングエッジが少し浮いている

写真

腕で振ってしまう

基本はハンドレート。ハンドファーストだと地面にエッジが突き刺さる

写真

 次にグリップです。私はシャフトを短く持ちません。シャフトを短く持つということは、それだけでクラブ本来のバランスが変わってしまうからです。短く持てば持つほど、先端が軽くなってしまうのです。先端が軽くなるとどうなるか。振りやすいと錯覚して、安易に腕だけで振ろうとしてしまいます。だから振り急いでトップというミスが多くなるのです。短く持つと、ボールとの距離がさらに短くなって、当てやすくなるという安心感を持ちやすいのですが、逆にクラブの機能が生かせなくなり、ミスが出やすくなります。

 ウエッジは最もシャフトが短いクラブです。距離はもう十分近いですから、それ以上に近づかなくても打てます。シャフトなりに立ち、いつものように持ち、ヘッドの重みを感じながら振るということが大切です。

 構え方ですが、ハンドファーストではバウンス角が生かせません。ハンドレート気味に、ボールの後ろに両手があるようにして、シャフトと地面の角度は90度になるようにします。少しだけフェースを開き、バウンス角を生かしながら、手前からソールを滑らせます。決して打ち込みません。地面を軽く、ほうきで掃くように、振ります。これができたら、ロフト角なりにボールは高く上がって、止まります。

 ▼田村尚之(たむら・なおゆき) 1964(昭和39)年6月24日生まれ、広島県廿日市市出身の53歳。172センチ、65キロ。ゴルフが趣味だった父の影響で3歳から始める。修道中では関西ジュニア優勝。修道高を経て、東京理科大卒。マツダに就職し、本格的にゴルフ競技を再開。2001年に鉄工関連の会社に転職。07年日本アマ準優勝。13年のプロテストに合格し、14年からシニアツアーメンバーとなる。16年富士フイルムシニアチャンピオンシップでツアー初勝利を飾った。

 取材協力 森永高滝カントリー倶楽部(千葉県市原市古敷谷1919)(電)0436(96)1351

(毎週木曜日の紙面に掲載。)

 

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