トップ > 中日スポーツ > ゴルフ > 高山忠洋のツアープロはこう打ってる一覧 > 記事

ここから本文

【高山忠洋のツアープロはこう打ってる】

風対策もOK 本番で役に立つアイアンショット

2018年9月13日 紙面から

 練習場とコースの大きな違いは、同じ距離を、異なるクラブで打たなければいけないことです。150ヤードを状況によって6番、7番、8番などで打ち分ける腕が必要になります。プロはどう打ち分けているのか、高山忠洋プロに教えてもらいました。 (取材・構成 青山卓司)

簡単なライン出しショット

 練習場で7番アイアン(7I)を練習する時、みなさんはどう打っていますか? ゴルフ場の練習場などで見かけるアマチュアゴルファーを見ていると、常にフルスイングで打っています。フルスイングだけでは、スイングの練習にはなっても7Iの練習にはなっていません。7Iを持っても、8Iでも、飛ぶ距離が違うだけで、やってることは同じですからね。

 プロは常にコースを頭に入れて練習します。例えば7Iの練習をするなら、その番手でいろいろな距離を打ち分けます。フルスイングで160ヤードなら、スリークオーターショットで150ヤードを打ち、ハーフショットで130ヤードを打ち、少しフェースをかぶせ気味にして、フルスイングで165ヤードを打つとかです。

 この距離の打ち分けこそが、ラウンドで役に立つからです。ピンまで150ヤード残っていると仮定します。練習場なら迷わず8Iを持って振れます。でもラウンドでは風、地形、ライなどをすべて頭に入れた上で番手を選択しなければなりません。その時に、この練習が役に立つのです。

7番アイアン 150ヤード→140ヤードに

写真

 しかし150ヤードを7Iで打つ人に、160ヤードを打つ練習を教えるのは、少し難しすぎるので、今回は、140ヤードの打ち方を教えましょう。私が実戦で使っているスリークオーターショットです。簡単なライン出しショットと思っていただいて結構です。距離は多少落ちますが、曲がらず、風の影響も受けにくいのが、スリークオーターショットです。

 まず振り幅を決めます。スリークオーターというだけあって、だいたいフルショットの4分の3の振り幅になります。少しトップが浅く、フィニッシュも少し低い。

 「少し」というあいまいな言い方をしても、みなさん、ピンとこないと思いますので、もっと具体的に表現しましょう。ノーコックで振れる範囲です。スイングは始動からトップに向かって、手首が親指側に折れて、クラブの重みが親指にかかっていきます。これをコックということはご存じですよね。通常はハーフウエーバックから手首を曲げていき、トップで完全に親指にクラブの重みがかかります。

 この親指にかかる重みを感じない、最大幅が、ちょうどスリークオーターショットなのです。この振り幅で打つと、7Iで150ヤードの距離を打つ人なら、140ヤード前後になります。

 スタンスはフルスイングと同じか、多少せまくても構いません。ボール位置も同じ。注意したいのは、体の回転で打つイメージを強く持ってほしいこと。体の回転でバックスイングをして、体の回転でダウンスイング、インパクト、フィニッシュと持っていってほしいのです。腕だけで上げていくと、アーリーコックといって、体が回転しないうちに、コッキングに入っています。これではノーコックで打つことはできません。また、体の回転で打つことができれば、フルスイングに比べて、フェースのローテーションを抑えることができます。つまり方向性がぐっと安定します。方向が狂いにくいため、ライン出しショットともいいます。

弾道の高さが抑えられます

 スリークオーターショットは、フルショットに比べて、弾道の高さも抑えることができます。だから風の影響も受けにくいのです。特に向かい風が強い時に、高い球を打ってまったく飛ばなかったという経験をした人、多いと思います。そんな時は、私は番手を上げて、風の下をもぐるように、スリークオーターで振ったりします。コースで打ちたい距離を、ちゃんと打てるようになると、ゴルフのレベルは一気に上がります。

 ▼高山忠洋(たかやま・ただひろ) 1978(昭和53)年2月12日生まれ、和歌山市出身の40歳。176センチ、75キロ。和歌山・星林高までは野球に打ち込む。3年で引退後にゴルファーになる決意をし、卒業後に岐阜県美濃加茂市の法仙坊ゴルフ倶楽部の研修生に。3年後の1999年にプロテスト合格。ツアー通算5勝。

 取材協力 涼仙ゴルフ倶楽部(三重県いなべ市員弁町東一色2796)(電)0594(74)5110

(毎週木曜日の紙面に掲載)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ