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【高山忠洋のツアープロはこう打ってる】

バンカー=SW?固定観念捨てたら意外とうまくいく 難しいライでもフェース開けば AW PW 9Iで脱出できる

2018年9月6日 紙面から

 固定観念を捨てると、ゴルフはもっと楽しくなる−。これこそが、高山忠洋プロのモットー。もちろんバンカーショットも、例外ではありません。グリーン周りのガードバンカーにボールを入れてしまったら、サンドウエッジという凝り固まった考えを捨てると、難しいと思っていたライからでも意外に打てたりするものです。 

  (取材・構成 青山卓司)

上限14本の醍醐味

高山プロが挑戦した ガードバンカー形状

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 今回のバンカーショットは、難易度が高いです。なぜ、こんな難しいバンカーショットのレッスンをするのかを、まず考えていただきたいと思います。状況から説明しましょう。ボールからピンまで約50ヤードの距離があり、さらにバンカーの幅が広く、ボールからバンカーのへりまで25ヤード。エッジからピンまでは約20メートルほど。ライは左足下がりでボールは上がりにくい。グリーンはバンカーからピンに向かって下り傾斜になっています。

 非常に難しいのですが、こういう状況でのバンカーショットって、結構ありますよね。ではまず、クラブの選択をどうするか、から考えましょう。何も考えずに、サンドウエッジ(SW)を持ちますか? わたしならアプローチウエッジ(AW)かピッチングウエッジ(PW)を選択します。グリーンが下り傾斜でなければ、9番アイアンを選択したかもしれません。

 ゴルフクラブの上限は14本。それをフルに使ってプレーすることが、ゴルフの醍醐味(だいごみ)なんです。固定観念でプレーするのは簡単ですが、それではプレーの選択の幅はいつまでたっても広がりません。

 なぜ、この場合、SWではなくAW(もしくはPW)なのか。その理由を説明します。

勇気を持って振る

バンカーショットは常にサンドウエッジではなく、状況に応じてクラブを変えることが大切

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 まず距離です。ピンまで50ヤードということは、SWならフルショットに近い距離を打たなければなりません。つまり砂を爆発させるエクスプロージョンではなく、ほぼクリーンにボールを打つということです。不安定な足元のバンカーでフルショットを打つというのは非常にリスクがあります。次にバンカーの高さです。距離やライはとても難易度が高いのですが、実は高さはそれほどでもありません。この高さなら、たとえ左足下がりのライでも、AWやPWはもちろん9番アイアンでだって、十分に出せます。ボールのライだけに気を取られると、落とし穴にはまります。

 また、AWやPWなら比較的に砂質の影響を受けることなく打てるのです。例えば砂がフカフカで、エクスプロージョンをし過ぎても、大きめのクラブなら、ボールはある程度飛んでくれます。SWなら砂を取りすぎて、バンカーから出ないというミスショットでも、AWなら出るということがあります。逆に砂が硬くても、バウンス角が少ないAWならはじかれてしまうという危険も少ないのです。

56度のSWになる

 要は慣れと、勇気です。飛び過ぎたらどうしようという恐怖心を抑えて、しっかりと振れば、AWならバンカーから脱出できます。

 コツは、フェースを開くこと。振り方はSWとまったく同じでいいのです。フェースを開けば、ボールは思ったほど飛びません。バウンスを使えるから、ヘッドが砂にもぐってしまうこともありません。フェースさえ開けば、53度のAWを56度のSWにすることもできるのです。

 56度のSWを開いて60度にしたら、さらに難易度は上がります。AWならフェースを開いて、ボールの手前の砂をエクスプロージョンさせるだけ。一見難しいと思える状況でも、クラブ選択の幅さえ広がれば意外と簡単にピンチから脱出できることって多いですよ。固定観念を捨てて、もっとゴルフを楽しみましょう。

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 ▼高山忠洋(たかやま・ただひろ) 1978(昭和53)年2月12日生まれ、和歌山市出身の40歳。176センチ、75キロ。和歌山・星林高までは野球に打ち込む。3年で引退後にゴルファーになる決意をし、卒業後に岐阜県美濃加茂市の法仙坊ゴルフ倶楽部の研修生に。3年後の1999年にプロテスト合格。ツアー通算5勝。

 取材協力 涼仙ゴルフ倶楽部(三重県いなべ市員弁町東一色2796)(電)0594(74)5110

 (毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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