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【高山忠洋のツアープロはこう打ってる】

正しい知識と理屈がわかればバンカーは怖くない

2018年8月30日 紙面から

 バンカーショットを苦手にしているアマチュアゴルファー、多いですよね。プロはむしろライの悪いラフから打つくらいなら、素直なライのバンカーショットの方が楽だと思って振ります。バンカーショットに必要なのは、コツです。正しい知識さえあれば、まったく怖くありません。 (取材・構成 青山卓司)

自然とカット軌道に

 バンカーショットを苦手にしている人の多くは、ちゃんとした知識を持たずに、やみくもにクラブを振りまわしている印象があります。または知識としてはわかっているのに、それをスイングに生かせないケースもあるかもしれません。さらにあまりに苦い思い出がトラウマになって、スイングを萎縮させてしまっているのではないでしょうか。

 もちろん難しいライからのバンカーショットも中にはあります。けれど、ほとんどの場合、正しい知識に基づいたスイングさえできれば、少なくともバンカーから脱出はできます。それをこれからレッスンしましょう。

 バンカーショットは砂を爆発させる、いわゆるエクスプロージョンショットと呼ばれています。バンカーショットでは「フェースを開いて打て」とも言われています。なぜ、フェースを開かなければならないのかをご存じですか? ボールを高く上げるためではありません。バウンスを使って、砂を爆発させるためです。そのために、フェースを開いて打つのです。イラストのように、フェースを開く角度とスタンスの角度は同じにするのが基本です。つまりフェースを開けば開くほど、ボールは右にいきやすくなるのだから、スタンスを左向きにするのです。スイングはスタンスなりに振るから、スタンスを開けば開くほど、ピン(目標方向)に対しては、自然にカット軌道で振るということになります。

写真

スタンスなりに振る

 スタンスを開かずに、フェースだけ開いて振ると、ボールは間違いなく右に飛んでいってしまいます。フェースを開けと言われて、その通りに振ったら、右に飛び出してとんでもない目に遭ったという経験ありませんか? フェースを開くだけでは足りないのです。その分、スタンスを開く。開いたら、そのスタンスなりに振る。これも同じように重要です。

 アマチュアゴルファーの中には、せっかくスタンスは開いたのに、スイングで目標方向にヘッドを出している人を見かけます。無意識にターゲットに向かってしまうのかもしれませんが、これではスタンスを開く意味がありません。スイングはどこまでもスタンスなりに振ってください。

 最後に構えです。高く上げて、スピンを利かせて止めたいのなら、フェースはその分、開きます。それに合わせて、スタンスを広く、膝を大きく曲げて低く構えてください。フェースを開けば、開くほど、スタンスも開き、大きく、低く構えるのです。これがボールを高く上げて、止めるための準備です。

 最後に握りのコツ。フェースを開く時は、フェースをまず開いてから握り直す。握った後に、フェースを開いても、スイング中に元に戻ってしまいます。まず開く、次に握る。この順番を必ず守ってください。

写真

イメージはスコップ

 ここまでは普通のバンカーショットの振り方です。ボールが砂にもぐってしまった状態、いわゆる目玉のライの場合は、この振り方では脱出できません。砂の抵抗にクラブがはじかれてしまうからです。だから、通常のショットとは逆のことをします。ボール位置を右足寄りにして、フェースを閉じてください。そのフェースをスコップのように上から入れて、スコップでボールを砂ごと運ぶイメージです。

 これで難しいと言われる目玉のライも、意外に簡単に脱出できます。バンカーショットは理屈と慣れです。多くのゴルフ場にはバンカー練習場があります。そこで、このレッスンを思い出しながら、練習をしてください。

 ▼高山忠洋(たかやま・ただひろ) 1978(昭和53)年2月12日生まれ、和歌山市出身の40歳。176センチ、75キロ。和歌山・星林高までは野球に打ち込む。3年で引退後にゴルファーになる決意をし、卒業後に岐阜県美濃加茂市の法仙坊ゴルフ倶楽部の研修生に。3年後の1999年にプロテスト合格。ツアー通算5勝。

 取材協力 涼仙ゴルフ倶楽部(三重県いなべ市員弁町東一色2796)(電)0594(74)5110

 (毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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