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【佐藤信人のスイング処方箋】

一にも二にも距離感!100ヤード以内の佐藤式ルーティン

2019年1月10日 紙面から

「まずは正確な距離を知りましょう」

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 佐藤信人プロは距離感をとても大切にしています。今週はその実践編です。実際のコースで、ピンまで残り100ヤードと50ヤードの場面に分けて、佐藤プロが球を打つまでに頭の中で何を考えているか説明してもらいました。球の状況や風の影響などをジャッジしながら、球筋を決めていくプロならではの手順は参考になります。 (取材・構成 末松茂永)

数字頭に入れる

 ■ピンまで100ヤード

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 ◇フェアウエーの場合

 最初に距離測定器で距離を測ります。ピンまでちょうど100ヤードです。いいライなので、問題なく打てそうです。風は右からのフォロー。グリーンの形状を加味して、攻め方を決めます。プロはメモを見てグリーンの形状を把握しますが、今回はありません。実際にグリーンまで行って確認しました。グリーンは右から左への傾斜です。

 クラブは52度のウエッジを選びました。フルショットで打つと106〜107ヤードなので、9割の力で打ちます。グリーンの傾斜を考え、狙いはピンよりワンピン右。98ヤードのキャリーで、2ヤード前に跳ねるとぴったり寄りそうな気がします。

 「100ヤード以内のショートゲームで大切なのは、一にも二にも距離感だと最近あらためて思います。何ヤードキャリーで打つのか『数字』を頭に入れて打ちましょう」

打つ前に見極め

 ◇同じ所からアゲンストの場合

 風が右からのアゲンストと仮定します。使うクラブは同じ52度のウエッジ。風に負けないよう高さを抑え、フルショットに近い感じで打てばちょうどいいと読みました。高さを抑えるためクラブを少し短く持ち、風を考えて少し右を向いてアドレスします。

 「打つ前に距離や風を見極め、どういう球筋で攻めるのかイメージをしっかり固めましょう」

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漠然と打たない

 ■ピンまで50ヤード

 ◇フェアウエーの場合

 フルショットができないので、グリーンで球がビタっと止まりません。確率よく寄せるには中弾道で42〜43ヤードを打ち、2、3バウンドして止まるイメージを持ちました。

 「短い距離でもフルショットのアドレスをする人、高い球を打つつもりがないのに高い位置でフィニッシュをとる人。キャリーの距離に対し、球をどれくらいの高さで打つのか決めてください。素振りでイメージを作り、フィニッシュの形を決めましょう。球を打つ意識よりイメージしたフィニッシュに向かって振ってください」

 ◇ラフの場合

 フェアウエーのように低い球は打ちにくい状況です。スピンもかけにくいため、球は止まりそうもありません。ただ、球の下にクラブを入れる隙間があり、球は上げられそうです。45ヤードのキャリーを高い球で打つと決めました。高い球なので、素振りは自然とゆっくりとしたスピードで大きく振る感じになります。

転がる距離考慮

 「漠然と50ヤードを打つのが最もよくありません。グリーン近くは、落ちてから転がる距離も考慮して、キャリーの距離を決めてください。思ったところへ打てたのにショートしたら、『グリーンが想像より重い』などといった反省ができます。事前にイメージを描くから、その結果に修正を加えて次のショットに臨めるのです」

【担当記者のなるほど!】

スピンしてショート…距離感の問題

 佐藤プロとの雑談中、グリーン周りのアプローチで、スピンがかかりすぎてショートするアマチュアの話になりました。大抵の同伴者は「うまく打ちすぎたね」「プロみたいなスピン」と声をかけると思いますが、佐藤プロは「ほとんどのケースが、距離感が合っていない」とばっさり。こういうところにも、プロとアマの距離感への認識の違いがあるようです。 (す)

 ▼佐藤信人(さとう・のぶひと) 1970(昭和45)年3月12日生まれ、千葉県習志野市出身の48歳。179センチ、75キロのドローヒッター。幼少期に父親の影響でゴルフを始め、中学3年ごろから本格的に取り組む。高校卒業後は渡米し陸軍士官学校、ネバダ州立大で学び、1993年にプロテスト合格。97年にツアー初優勝し、国内メジャー3勝を含むツアー9勝。海外メジャーにも出場。現在はゴルフ解説者としてテレビや雑誌の仕事のほか、男子ツアーのコースセッティングに携わる。

 取材協力 涼仙ゴルフ倶楽部(三重県いなべ市員弁町東一色2796)(電)0594(74)5110

(毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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