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【佐藤信人のスイング処方箋】

弾道測定器で理想的な数値追求 感覚より科学的根拠に頼ることが飛距離アップのコツ

2018年11月8日 紙面から

数値を見ながらスイングを改善する佐藤プロ (右)弾道測定器の数値を見て「球の初速を上げたい」と話す

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 ドライバーで遠くに飛ばすことは、ゴルフの醍醐味(だいごみ)の一つ。今よりさらに飛ばせるようになったら、ゴルフがもっと楽しくなると思っている人は多いでしょう。今週から3回にわたり、佐藤信人プロ(48)に飛距離アップのコツを伝授してもらいます。第1弾は弾道測定器を使った方法です。 (取材・構成 末松茂永)

知らない人が大半

 より遠くへ飛ばすことは、プロにとっても関心の高いテーマです。飛ばすプロ、飛ばないプロといますが、誰もが1ヤードでも飛ばせるようになりたいと日々思っています。でもそれは飛距離アップが一筋縄でいかないことの裏返しかもしれません。

 さて一般ゴルファーがどうしたら飛ばせるようになるのか。さまざまなアプローチがあると思いますが、ぜひ試してもらいたい方法があります。それは「理想的な数値を追いかける」ことです。

 弾道測定器が近年登場して、欧米のプロたちが飛距離をどんどん伸ばしています。飛距離の出るスイングづくりの過程で、感覚に頼るのではなく、科学的な根拠に基づく理想的な数値を追い求めた結果と言えるでしょう。

 飛距離は(1)球の初速(2)球の打ち出し角(3)球のスピン量の3要素で決まります。ではどのくらいの人が、自分の球の打ち出し角やスピン量を知っているでしょうか。知らない人がほとんどだと思います。

欧米の多くで普及

 欧米では弾道測定器が普及しています。プロツアーのテレビ放映では打った球の飛距離や高さ、スピン量が瞬時に表示されます。一般の練習場にも測定器が整備されているところが多く、アマチュアの人でもスピン量など自分の数値を知る機会に恵まれています。

数値楽しみながら

 その人に合った飛距離の出る理想的な打ち出し角、スピン量があります。球の初速に応じて違いますが、バックスピン量でしたら毎分2000〜2500回転ぐらいが理想と言われています。

 飛距離を伸ばす方法の一つとして、文明の利器をぜひ役立ててほしいと思います。日本でも測定器のある練習施設が増えてきました。ヘッドスピードの計測だけでもかまいません。数値の変化を楽しみながら、飛距離が出る打ち方を探ってみてください。

(左)極端なハンドファーストでヘッドがかなり遅れてくるこの形が、佐藤プロの頭の中で描くインパクトのイメージ(右)実際のインパクト直後

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佐藤プロの理想はヘッド遅れて初速↑

 弾道測定器のある屋内施設で、佐藤プロに打ってもらい、数値とスイングの関係を教えてもらいました。

 佐藤プロは球の初速を一番気にしていました。最初は毎秒70メートルの壁を超えられませんでしたが、体が温まってくると同70メートル超えが出るように。「手首の角度を早くほどくと初速が遅くなり、球の回転量も増える。ヘッドが遅れてくる感じで振れるのが理想的」と自身のスイングを分析していました。

 今回の測定で、最長キャリーのバックスピン量は毎分1750回転で打ち出し角は16度。総飛距離が300ヤード超のバックスピン量は同1759〜2242回転でした。

 「今のはコースだと見た目にいい弾道だけど、飛んでいない。自分自身の感覚と測定器の数値にはずれがある。こうやって数値で客観的に自分のスイングを見られるのは大切」。一打一打、数値と格闘するように打っているのが印象的でした。

【担当記者のなるほど!】

強く振っても軽く振っても数値ほぼ同じ…未熟さ知る

 ヘッドスピード(HS)を測定できる練習場を訪ねました。痛感したのはHSを上げる難しさ。いくら振ってもHSは上がってくれませんでした。得た教訓は、軽く振っても一生懸命に振っても数値の差がほとんどないことです。最大値が出た時はほどよく力が抜け、インパクトの瞬間は無意識に腹筋がぎゅっと締まりました。しかし同じ振りは再現できず、偶然の産物でした。数値を追いかける練習は面白くてのめり込むのですが、自分の未熟さを知る機会にもなりました。 (す)

 ▼佐藤信人(さとう・のぶひと) 1970(昭和45)年3月12日生まれ、千葉県習志野市出身の48歳。179センチ、75キロのドローヒッター。幼少期に父親の影響でゴルフを始め、中学3年ごろから本格的に取り組む。高校卒業後は渡米し陸軍士官学校、ネバダ州立大で学び、1993年にプロテスト合格。97年にツアー初優勝し、国内メジャー3勝を含むツアー9勝。海外メジャーにも出場。現在はゴルフ解説者としてテレビや雑誌の仕事のほか、男子ツアーのコースセッティングに携わる。

 取材協力 GOLFTEC(ゴルフテック)名古屋名駅店=名古屋市西区牛島町6の24 アクロスキューブ名古屋6階 (電)052(433)5500

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 同店は全米で展開されるマンツーマンの屋内レッスンスクール。電話予約で「佐藤信人のスイング処方箋を見た」と告げた先着10人に、初回スイング診断(1万円)を無料で行います。予約なしで直接訪問しても無料診断は受けられません。

(毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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