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【佐藤信人のスイング処方箋】

3つのポイントに気をつけて土台を固めましょう 良いスイングは、良いスタンスから。

2018年10月11日 紙面から

 ボールを打つ前にとるアドレスの姿勢は、うまい人が見るとその人の力量がだいたい分かってしまうというほどとても大切です。プロでもミスのほとんどがこのアドレスで決まるそうです。スイングの振る方に気を取られがちですが、始動の土台となる姿勢についてあらためて佐藤信人プロ(48)に教えていただきましょう。 (取材・構成 末松茂永)

パワー出しやすい形

(写真左)バーベルを腰のあたりまで持ち上げるつもりで姿勢をつくると、良いアドレスになる(写真右)バーベルを下から持ち上げるイメージでつくったアドレスの姿勢。

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 アドレスはスイングの基本中の基本です。日ごろのレッスンでも、アドレスの指導が7、8割を占めます。それほど重要ですし、スイングを直す時に一番直しやすい部分でもあります。バックスイング、ダウンスイングは一瞬の動きですので直すのに時間がかかりますが、アドレスは構え。動きがありません。良いアドレスは良いスイングにつながります。

 僕がアドレスで大切にしているのは「姿勢」「ボールの位置」「アライメント」の3つです。姿勢は、ボールを強く打てる体勢づくり。ボールの位置は、クラブを振り抜きやすいところにボールがあるかどうか。そしてアライメントは、目標方向に体が向いているかどうかです。

 まずは姿勢です。ドライバーから考えてみましょう。ドライバーは遠くへ飛ばすクラブですので、パワーを出しやすい体勢をつくってください。重量挙げを想像してみるといいでしょう。イメージでいいので、下からバーベルのような重い物を持ち上げてみてください。その時の足の幅、お尻の突き出し方、胸の張り方があなたに合った姿勢になります。

 猫背の人がゴルフのスイングの時だけ胸を張っても、それが良い姿勢とは限りません。下から重い物を持ち上げるイメージで姿勢をつくると、大抵は一般的に言う「足の幅は肩幅ぐらい」に収まるはずです。小さいクラブになればなるほど方向性が大切になるため、アドレスも自然と小さくなります。これで姿勢づくりは完成です。

自分に合った場所を

(写真左)7番アイアンは真ん中よりもボール1個分左足側にボールを置く(写真右)ドライバーは左かかと線上にボールを置く

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 次にボールの位置。一般的にドライバーは左かかとの線上が良いとされています。ただし、左かかと線上が絶対に正しいわけではありません。その人に合った位置があります。まずは左かかと線上にボールを置いて、そこから自分なりに気持ちよく振れる位置を探してください。

 大切なことは、いつも同じ位置にボールがあることです。実はこれが難しくて、多くのアマチュアの人ができません。練習場はマットがあるからいつも同じように打てるかもしれませんが、コースに出るとボールの位置がばらばらになる人をよく見かけます。練習場で心掛けてみてください。

 ボールの位置はクラブに応じて変わります。ドライバーからクラブの番手が下がるにつれて中寄りになっていきます。僕の場合、ピッチングウエッジはほぼ真ん中。7番アイアンはそれよりもボール1個左足側です。

コースにマットない

目標を見ながら構えに入る佐藤プロ

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 最後はアライメントです。これも練習場はマットの線がありますので、何も考えずに構えられます。しかしボールの位置と同じようにコースに出たらマットはありませんから、目標に対して真っすぐ向くのが非常に難しくなります。

 プロや上級者は必ず目標を見ながらアドレスに入ります。でも、アマチュアの多くの人は下を見ている時間が長く、中には一度も目標を見ない人もいます。日ごろの練習から目標を見てアドレスをする癖をつけてください。スイングも自然と良くなります。

担当記者のなるほど!

「練習から打つ方向見る」実践できそう

アドレスに入る時はこの視線が大切です

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 アドレスがしっくりこないまま打ってしまうことがよくあります。結果はほぼ100%うまくいきません。手の位置、ボールの位置、肩のライン…。注意することがありすぎて、しっくりこない理由を見つけられないへっぽこの心に響いた佐藤プロの言葉。

 「普段の練習から打ちたい方向を見ながら構えるようにすれば、そのうち目標方向へ打てるようになる」

 なるほど、これならできそうです。実践したいと思います。 (す)

 ▼佐藤信人(さとう・のぶひと) 1970(昭和45)年3月12日生まれ、千葉県習志野市出身の48歳。179センチ、75キロのドローヒッター。幼少期に父親の影響でゴルフを始め、中学3年ごろから本格的に取り組む。高校卒業後は渡米し陸軍士官学校、ネバダ州立大で学び、1993年にプロテスト合格。97年にツアー初優勝し、国内メジャー3勝を含むツアー9勝。海外メジャーにも出場。現在はゴルフ解説者としてテレビや雑誌の仕事のほか、男子ツアーのコースセッティングに携わる。

 取材協力 涼仙ゴルフ倶楽部(三重県いなべ市員弁町東一色2796)(電)0594(74)5110

 (毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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