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【内藤雄士の「必ず上達する、これが最新スイング」】

ボールを両脚ではさむイメージ 正しい下半身の使い方

2014年5月8日 紙面から

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 今週はスイングプレーンから離れて、下半身の使い方をレッスンしましょう。誤解をしている人、間違った下半身の使い方をしている人、これをよく読んで、正しく理解してください。

絶対スエーさせない

 スイングは下半身リードでしなさいと、ゴルファーならよく聞くと思います。これをほとんどのアベレージゴルファーは誤解しているか、正しい動きになっていないのです。

 「下半身を動かせ」というと、多くの人が、曲げた膝をテークバックで右に動かし、そしてダウンスイングで左側にスライドさせる動き(これをスエーを呼びます)になっています。これでは体が流れて、いわゆる「振り遅れ」という現象が出て、結果、クラブフェースは開いてボールに当たり、スライスになる。下半身リードで打とうとして、スライスを連発した経験のある人、多いと思います。

ダウンスイングで左にスエーするとはさんだボールが落ちてしまう

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 ゴルフのスイングで下半身を使うというのは、左右に動かすのではなく、その場で回転するということなのです。日常生活の動きの中で、下半身を進行方向に動かして歩いたり走ったりする動きはあっても、両脚にしっかりと体重がかかっている状態で下半身だけを回転させる動きなんてないですよね。ゴルフ独特の動きといってもいいのです。これが下半身リードの難しさにつながっています。

 両脚でしっかり体重を受け止めながら、その場で回転するようにしてください。正しい下半身リードができれば、体も開きにくくなります。正しい回転ができないと、それがそのままスエーにつながり、振り遅れの原因になります。

 スエーせずに回すことができれば、体が回っても、左脚が体重を受け止めているので膝が流れたりしません。

 ボールを両脚ではさむイメージで振るといいと思います。これをフィニッシュまではさみ続ける。イメージを持つだけじゃなく、実際、ボールがあったらはさんで打ってみてください。下半身リードで打てると、ドライバーのスイングが本当に変わります。

◆今週の宿題

ボールなければカゴでもOK

最初は脚に痛いほど当たる

 レッスンのところでも書いたのですが、ボールがあったらそれをはさんでスイングしてみてください。ゆっくりでいいです。両脚をちゃんと踏んで、ワンプレーンで振り切る。ボールは最後まではさんだまま。

ボールがない場合、練習場に置いてあるボールが入ったかごでもいい。スタンス幅の大きさならこんな感じ。もっと小さいものなら右脚寄りに置くのがコツ (悪い例)アベレージゴルファーはこのように、どうしても下半身が動いてスエーしてしまう。これを矯正するにはもってこいのドリルだ

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 ボールがない人は、練習場にあるゴルフボールを入れるかごでもいいですよ。ちょうどいい大きさならこれを下に置き、少し小さければ、右脚に近いところに置いて振ってみてください。

 体が流れたら、ひざや足首がかごに当たってしまいます。最初は痛いくらい当たりますよ。いかにスイングで体が流れているかを実感できます。

 簡単そうで実は難しいのが下半身の回転。腰は回しても振り遅れません。スエーしたら振り遅れます。できるようになるまで振ってください。練習場がなくても、庭がある家なら、素振りでも効果があります。この動きはゴルフに特有の動きです。練習で体に覚えさせるしか身につける方法はありません。がんばって、練習をしてください。

◆宿題やってみました

生田「脚の使い方学んだらドロー打てた」

(左)いやーん。脚がかごに当たるのが気になってまともに振れません!(右)キャー、これも難しい!最初はまったく当たらなかったけど、だんだん芯に当たるようになり、なんとドローボールが打てました!

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 モーニング娘。’14の生田衣梨奈(いくた・えりな)です。今週も張り切ってがんばります。内藤コーチ、よろしくお願いいたします。

 宿題は「下半身リードで打つ」。はっきり言って相当に難しかった。かごをまたいだ時点で、ボールが打てる気がしませんでした。下半身リードどころか、かごに脚がぶつかるのが怖くて、動かせません。

 自分がいかにふだんのスイングで下半身をスエーさせていたのかがわかります。

 ボールを脚ではさむドリルは、これに比べればまだ簡単でした。でも、最初ははさんだボールを落としちゃいけない意識を強く持ちすぎて、やっぱり下半身が動きませんでした。でも慣れてくると、ちゃんとフィニッシュが取れるようになってきました。なんと、芯にボールが当たると、スライスしか打てなかったわたしのスイングから、ドローボールが出るようになりました。

 脚を使う大切さと同時に、スイングでスエーをしない大切さを知ることができました。普通に振っているだけではわからないけど、ボールを脚ではさんだり、かごをまたぐことで下半身の動きを抑えると、とたんに出球が変わるのが、本当に楽しい。このレッスン、女の子にはすごくいいと思います。内藤コーチ、ありがとうございました。

 ▼生田衣梨奈(いくた・えりな) 1997(平成9年)7月7日生まれの16歳。福岡県出身。趣味のゴルフは小3から始める。ドライバーの飛距離は230ヤードを誇る。得意なクラブは7番アイアン。

動かしすぎて軸ぶれてた

 内藤「ドローが打てたということは、つかまったボールが打てたということです。すごくいいと思います。脚の使い方がわかりましたよね。多くのゴルファーは『下半身リード』をあまりに強く意識しすぎて、脚を使いすぎているのです。脚を動かしすぎて、結果的に軸がぶれてしまっています。脚の動きは物足りないくらいでちょうどいいのです。それよりもべた足でその場で回転するくらいのイメージで打ってください。韓国のアン・ソンジュさんのスイングですね。体の硬い人はあんなベタ足では打てませんが、意識だけでもべた足にしてください。そのためにはこのドリルがすごく有効です」

 ▼内藤雄士(ないとう・ゆうじ) 1969(昭和44)年9月18日生まれの44歳。東京都出身。日大ゴルフ部在籍中に米国にゴルフ留学。最新のゴルフ理論を学ぶ。1988年からツアープロコーチとしての活動を開始。2001年にはマスターズ、全米オープン、全米プロの米ツアーのメジャー大会をツアープロコーチとして経験。丸山茂樹の米ツアー参戦に同行し、3勝をサポート。契約プロゴルファーの多数のツアー優勝を支えた。海外のツアーにも精通している。その一方で、東京都杉並区でラーニングゴルフクラブ(LGC)を設立し、ゴルファーの育成にも取り組んでいる。

 内藤コーチのゴルフレッスンの感想を募集しています。採用された方には、ゴルフボール3個をプレゼントします。ファクス(052・231・0628)か電子メール(spo-golf@chunichi.co.jp)で送ってください。

 取材協力 ハイランドセンター 東京都杉並区高井戸東3−11−7 (電)03・3334・7111 レッスンなども随時受付中

 (毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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