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【桑原克典の「使えるレッスン」】

 いよいよレッスン最終週です。ラウンド対決の最後は岐阜県瑞浪市の明世カントリークラブ15番からの4ホール。フルセットとなるクラブ14本を駆使した青山が予想外の健闘を見せ、3本のクラブしか使えない桑原克典プロとの差はわずかに1。青山が奇跡を起こすのか、それとも桑原プロが意地を見せるのか。ラウンド後半に突入−。 (聞き手と構成 青山卓司)

3Wと7Iとパター

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 −後半は15番からの4ホール対決です。明世CCの15番は375ヤードと距離は短いものの、40ヤードほどの極端な打ち下ろしで、しかも右ドッグレッグ。右は崖、左はOBという非常に難易度の高いホールになっています

 桑原「打ち下ろしのホールの注意点を先に言います。打ち下ろしは目線が下がります。目線が下がれば、右肩が出ます。両肩を結んだ線は、ターゲットより左を向くことになり、このまま打つと左にボールは飛びます。肩を出さないためには、目線を下げない。このホールなら、正面の遠くに見える山の稜線(りょうせん)を見て構えてください」

 −私の場合、打ち下ろしでは右方向に打ってばっかりです。気を付けて打ってみます

 3番ウッド(スプーン)を持った青山のティーショットはそれでも右に行き、山裾のラフに落ちた。一方、桑原プロのスプーンによるティーショットはフェアウエーのど真ん中に。

 「青山さんの2打目は、手前に何本か高い木があるため、それが邪魔してグリーンを直接狙えません。ここは思い切って左を向いて、フェードをかけて打ってください。ボール位置は右、アップライトに振って、フェースを開きます。打ったらそれでおしまいというスイングです」

 青山の打球は右に高く飛んで、木は越えたのだが、グリーン手前のラフに。一方、桑原プロは左足下がりのライで、グリーン手前にバンカーが。アイアンで唯一持っている7番で120ヤードをカットに打ち、スピンをかけてグリーン上で止めようとした。だがボールはグリーンをオーバーして奥のラフに。

 「ちょっとオーバーしてしまいましたが、このライから7Iで打つ状況を考えれば合格です。3打目はラフにかかっていますが、それでも安全策を考えるならパターを選択します。冬のラフならパターで打てます。パターなら失敗の範囲がせまいから、お勧めです」

 3打目を寄せた青山も、8メートルほどのグリーン周りからのアプローチをパターで寄せてボギー。桑原プロは4打目のパットをきっちり沈めてパーをキープした。

 「15番は非常に戦略的なホールでした。攻めがいがあるホールと言えます。打ち下ろし、ドッグレッグ、そして狭い。ホールにはいくつもの罠があります。この罠を察知し、どうかいくぐってパーを取るか、プロならバーディーを取るか、アマチュアならボギーにするか。それが試されます。例えば、青山さんの第2打は、思い切って、スライスをかけていくしか手がありませんでした。それを想定して、練習場で準備をしていくことが大切なんです。それがマネジメントなんです。打ち下ろしのホールでは、自分はどんな傾向のボールを打つのか。それをちゃんと頭に入れて打つ人と、そうじゃない人との差が、こういうホールで出るんです」

あせる青山痛恨OB

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 18番は左ドッグレッグの打ち上げのミドルホール。375ヤードだが、打ち上げがある分、もっと長く感じるホールだ。青山と桑原との差は3。事実上、勝負はついている。さらに青山の第1打はOB。このホールを8としてホールアウト。桑原プロは2打目をショート。パターを使ったアプローチも寄せきれずにボギーとしてホールアウト。

 −最後に馬脚を現しました。特にティーショットのOBは痛いですね

16番にある難易度の高いバンカーショットを成功させ、大喜びの青山。このショットは桑原克典プロも絶賛

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 「でも、青山さんは確かに成長はしています。特に16番のバンカーショットは、相当に高度でした。あれほど苦手だったバンカーショットを、こんなにうまく打てるようになったなんて、見てて涙が出てきました。これをずっと続けていってください」

 −ありがとうございました。ゴルフは何歳になっても、健康で体が動くうちは楽しめますから。これからも、ゴルフを楽しんで続けていきます。

【プロの独り言】感謝の1年 伝えることの難しさ知ったレッスン

 紙上でのレッスンは、ほとんど経験がなく、至らない点もあったかと思います。読者の皆さまから温かい言葉をいただき励みになりました。伝えることの難しさも楽しさもこのレッスンでは感じました。

 僕がゴルフで大切にしてることは「自分を客観的に見ること」です。調子がいい時や、伸び盛りの時は、自分に足りないもの、不得意なことにどんどんチャレンジする。

 反対に調子が悪い時や、伸び悩んでる時は、自分にできること、得意なことを伸ばす練習をする。スキルアップのためにさらに探求し、挑戦することは大切ですが、得意分野をさらに磨くこともスキルアップと言えます。

 自分の状態を客観的に見つめ、タイミングをみながら必要な練習に励んでください。きっと使えるゴルフが見つかります!

 これからもゴルフを楽しんでください。またお会いできることを楽しみにしています。1年間ありがとうございました。

取材協力 明世カントリークラブ 瑞浪市明世町月吉1112番地の88 TEL:0572−69−2326 http://akeyocc.com/

(毎週木曜日の紙面に掲載。)

 

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