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【コラム 飛ばしだけがゴルフじゃない】しっかり当てて真っすぐ出す 大事な10センチインパクト2013年3月20日 紙面から
パターで数字激変私のレッスンも今回を含めて2回で終わります。最終回を前に今回はパットについて話をします。 飛距離の出ない私にとって、パターは命綱です。正直に言って、パットが入らなかったら、厳しいプロの世界で生き残っていけません。昨年のプロテストで合格できたのも、パットが入ってくれたからでした。 よく言われることですが、「300ヤードのショットも1センチのパットも、同じ1打」です。2メートルのパットを確実に入れられなかったら、ドライバーで300ヤードを飛ばしても無意味です。パー3で1オン3パットもボギー、3オン1パットだって同じボギーです。 パターはエネルギーを与えてくれる大事な武器と思ってください。みなさんも記憶にありませんか。長いパットが入ると、気持ちだけでなく、ショットも元気になりますよね。 18ホールを回っていると、必ず勝負どころのパットがあります。たとえば中盤すぎのパーオンできなかった3〜4メートルほどのパット。パーでもボギーでも、こういったケースは1パットで絶対に入れなくてはいけません。 1パットでピンチを脱すると、集中力が持続し、後半に向かって気持ちも締まりますが、逆に外すと、気持ちが乱れて、決まって流れが悪くなります。勝負の不思議なところですが、プレーヤーを元気にしてくれるのが「1パット」なのです。 では、パターはどうしたら上手になれるのでしょうか? 私はインパクトでしっかりとスクエアにヒットできるかどうかだと考えています。そのヒットできる確率が上がれば、パットは上達します。 しっかりヒットできなかった球は、芝目に負けてしまいます。たとえば1メートルほどの距離の軽いスライスラインやフックライン。カップを外さずに打って、入れることができますか? この距離はしっかり芯をヒットすれば入りますが、芯を外すと芝目や傾斜に簡単に負けて大きく曲がってしまいます。 ですから、パットはまず、しっかりと芯に当てられるかどうかなのです。練習は自宅でできます。インパクトの10センチ、いや5センチほどをスクエアにしっかりとヒットして、真っすぐに出す練習です。 打ち方はそれぞれで構いません。その人によっては、左手の甲を真っすぐに出したり、右手の甲を変えずに打ったり、いろいろな方法があると思います。あるいは、手首の角度を変えずに、両肘でヒットするという人もいるでしょう。 大事なのは10センチのインパクトです。そこをスクエアにヒットできるようになれば狙った方向に打ち出せるでしょうし、打ちそこないもありません。自分の打感による曲がり具合もわかってきます。 インパクトをしっかりスクエアにヒットできるようになれること。これがパットの“極意”なのではないでしょうか。 次回の最終回ではこれまで話してきたことをおさらいします。 (つづく) ▼原田桂(はらだ・かつら) 1988(昭和63)年4月14日生まれ。福岡県出身。153センチ、48キロ。血液型A。11歳から坂田塾でゴルフを始める。福岡・沖学園高、中京学院大出。好きなクラブはパター。名古屋市守山区在住。フリー。 (2013年3月20日中日スポーツ掲載) PR情報
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