トップ > 中日スポーツ > スポーツ > コラム・エンジョイボウリング一覧 > 記事

ここから本文

【コラム エンジョイボウリング】

プロが教える「スペアの取り方 2−4−5−8番ピン」 谷川章子

2014年4月11日 紙面から

狙いを2番ピンと5番ピンの間に定める

写真

 ひし形に4本のピンが残る「バケット」のスペアメークです。残りやすい2−4−5−8番ピンを攻略しましょう。今回は谷川章子さん(36)がレクチャーします。来週からは今季の女子公式トーナメントがいよいよ開幕します。初戦の舞台は宮崎市の宮崎エースレーンで17〜20日に行われる「宮崎プロアマオープントーナメント」(優勝賞金120万円、賞金総額500万円)。シーズン女王の栄冠は誰に輝くでしょう?

スペア失敗なら大きいダメージ

 プロ選手もバケットのような残り方は『ちょっと嫌だな』と思ってしまいます。残ったピンが多いと、2投目ですべてのピンを取り切れない可能性が膨らむからです。

 おまけに、その前のフレームがスペアだった場合はどうでしょう? 次の1投目で倒れるピンがスコアとして加算されるため、バケットになった場合はボーナスが6点。これでスペアメークに失敗すると、さらに精神的なダメージを負うことになります。

 基本的には、まずは手前にあるキーピンの2番ピンを倒さなければならないのですが、右投げでは2番ピンと5番ピンの間を通すのが理想的です。スペアを取るための基本システム「3−6−9システム」に照らし合わせると、ストライクを出す1投目の立ち位置から右に板目3枚分移動し、自身が照準に定めているスパットへと投げます。

照準のスパットめがけて投げる谷川プロ

写真

 2−4−5−8番ピンのバケットは、1投目がヘッド(1番)ピンに薄く当たってしまった場合に起きやすいです。本来は1番ピンで2番ピンを、ボール自体で5番ピンをそれぞれ倒しにいくのですが、薄めに当たると1番ピンがトライアングルの外側に飛び出し、ボールも向かって右側にそれていくため、4番ピン、5番ピンが残ってしまうのです。特に力のない女性はご注意を。6、7ポンドの軽いボールだと、ボールが重量のあるピンに負けてしまい、バケットになりやすいです。

 2−4−5番ピンが残った場合も攻略法はバケットの時と同じですが、チョップしやすい8番ピンが残っていない分だけ、スペアが取りやすくなります。

女王の栄冠誰に輝く いよいよ17日開幕 公式トーナメント

 2年連続シーズン3冠女王を狙うのは松永裕美(29)=アメリカンボウリングサービス。北九州市に拠点を置くママさんボウラーでメガネがトレードマークだ。昨季はグリコセブンティーンアイス杯プロアマトーナメントと全日本女子プロボウリング選手権で優勝。5年連続でアベレージ、3年連続でポイントの年間ランキング1位を獲得したほか、自身初の賞金女王にも輝いた。

2年連続3冠女王がかかる松永裕美

写真

 「今季はまずは自分の目標を達成したい。父と約束したことがあるんです」。プロになる際に父・正己さん(67)と誓ったのがトーナメントで10勝を挙げること。昨季の2勝で通算勝利数を9とし、大台に王手をかけた。「いつもシーズン前半は調子が良くないの。初戦は気負うことなく、常に良い位置でボウリングができれば」。自然体で臨む。

 開幕戦の宮崎オープンでの連覇がかかるのが本紙連載企画で講師を務めるサウスポーの小林あゆみ(24)=トミコシ高島平ボウル。昨年の大会は進博美との優勝決定戦を制し、自身通算3勝目を挙げた。

 「(宮崎で)2連覇はいないと聞いているので、ディフェンディングチャンピオンとして今年も優勝して帰りたい」。昨季はMKチャリティカップ、JLBCクイーンズオープン・プリンスカップで4位。年間ランキングはポイントと賞金で8位を記録し、アベレージは13位だった。活躍が目覚ましい若手の1人として注目度は抜群だ。

 このほか昨年の東海女子オープン覇者の姫路麗(36)=フタバボウル、昨季2勝の吉田真由美(38)=アメリカンボウリングサービス=ら実力者ぞろい。今季のボウリング女王の称号を手にするのは果たして誰だ−。 (鶴田真也)

谷川「ロースコアの展開に」

 宮崎オープンはレーン難度が高く、選手泣かせの大会でもある。6季ぶりのトーナメント優勝を目指す谷川章子(36)=グランドボウル=は「ダブル(連続ストライク)を取るのが非常に難しく、ロースコアの展開になる」と指摘する。レーンごとにオイルコンディションが変わりやすく、昨年の優勝スコアも208。昨年11月のラウンドワンカップレディースで優勝した名和秋(34)=相模原パークレーンズ=は「宮崎を苦手にしている選手も多い。辛抱強くプレーするしかない」と話した。

 谷川章子(たにがわ・あきこ) 1977(昭和52)年10月25日生まれ、36歳。愛知県出身。167センチ、右投げ。愛知・享栄高時代はソフトボールの選手。ビューティーカウンセラーとして一般企業に勤めていた23歳の時にボウリングを始め、2004年にプロ入り(37期)。公認パーフェクトは5回。プロ通算5勝。P★リーグでは第10戦で優勝。キャッチフレーズは「ビューティー・ハニー」。グランドボウル所属。

取材協力・岡崎グランドボウル 【住所】愛知県岡崎市日名北町1の1((電)0564・22・5522) 【営業】年中無休(午前7時から翌午前5時) 【通常料金】1ゲーム600〜700円(一般) 【アクセス】愛知環状鉄道北岡崎駅から徒歩1分

ボウリング豆知識 田町に「史料館」

 テレビ番組「P★リーグ」の試合会場としても知られる田町ハイレーン(東京都港区)には、日本で唯一のボウリング博物館「日本ボウリング史料館」が併設されています。入場は無料です。

 スペースは狭いですが、プロジェクターで手書きシートを映し出していた時代のスコアテーブルなど貴重な品々が展示されています。ボウリング全盛期に絶大な人気を誇った中山律子さんが日本女子プロとして初めてパーフェクトを達成した際の資料や、女子プロの草分けとして活躍した故須田開代子さんの功績をたたえるコーナーなどもあります。

 以前は日本ボウリング場協会の事務局が入居していた東京・日本橋浜町のビルにありましたが、2年半前に同協会事務局とともに現在地に移転しました。 (鶴田真也)

 (毎週金曜日の紙面に掲載。)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ