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【コラム エンジョイボウリング】

プロが教える「スペアの取り方 8番、9番ピン」 小林あゆみ

2014年3月14日 紙面から

豪快なフォームでボールを投げる小林プロ=東京都板橋区のトミコシ高島平ボウルで(市川和宏撮影)

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 シングルピンの狙い方の最後は、最後列にある8番ピンと9番ピンです。単独で残る確率は低いですが、軽いボールを扱う女性は残りやすいかもしれません。今回は小林あゆみさん(24)がレクチャーします。また、プロ選手がホスト役を務めるボウリング界独特のチャレンジマッチと呼ばれる大会も併せて紹介します。

ボールが軽いと……

 8、9番ピンがそれぞれ単独で残ることはめったにありません。ただ、軽いボールを投げる女性ですと、ピンの重さで逆にボールがはじかれる可能性があり、このようなケースになることがあります。

 スペアの基本方法「3−6−9システム」では狙うピンの位置に応じて板目を3枚ずつずらしますが、これら2つのピンは最後列に並んでいるため、奥行きを考慮しなければなりません。

8番、9番ピンが残ったとき

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目標は2番スパット

 私の場合は1投目の立ち位置、つまりストライクを出すために狙う1、3番ピンの間のポケットの立ち位置を基準に板目を2枚分移動することにしています。これはポケットコースから軌道が少しだけ外れているためです。8番ピンの場合は右に2枚分、9番ピンは左に2枚分ずらします。目標にするのは2番スパットです。もちろん選手によって理論はさまざまで、いろいろな狙い方はあります。

 なお、9番ピンについては10番ピンの立ち位置を基準にしてもいいかもしれません。その時は10番ピンの立ち位置から右に6、7枚移動するのが目安となります。

 次回の講座からは複数のピンをスペアメークする方法を学びます。

 

 

     ◇     ◇     ◇

 

プロと戦える チャレンジマッチ ホームレーンで“小林杯”…ファンら41人と触れあい

貫禄の6連続ストライク

 ホスト役の小林さんも同じ組の参加者と気軽にハイタッチし、談笑しながら和気あいあいと投球に入る。こんなにファンとお目当ての選手との距離感が近くてアットホームな大会も珍しい。

チャレンジマッチの参加者と笑顔でタッチをかわす小林あゆみプロ=東京都板橋区のトミコシ高島平ボウルで(北田美和子撮影)

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 ボウリング界ならではの独特の大会がある。それが「チャレンジマッチ」だ。文字通り、一般のプレーヤーがプロ選手に勝負を挑むイベントで、プロ選手がゲームごとに各レーンを回って参加者と交流する。先日も、小林さんが、ファンクラブの会員ら41人を集めて、所属先のトミコシ高島平ボウル(東京都板橋区)で大会を開いた。

 「お客さんとワイワイ楽しみながらできるので盛り上がります。実は負けてしまうこともあるんです。私もアマチュア時代にプロになるための勉強で参加したことがあります」と小林さん。人気のあるプロ選手は地方からのオファーもあり、小林さんも公式トーナメントや所属先での業務以外は、全国各地を遠征していることが多い。

参加者へ写真などをプレゼントする小林プロ=東京都板橋区のトミコシ高島平ボウルで(北田美和子撮影)

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 今回はハンディキャップ(HC)付きの3ゲーム制。小林さんは今季に備えてフォームを改良中で大会を楽しみながら試行を重ねていたもようで、第1ゲーム、第2ゲームは165、177と少し苦戦した。が、最後のゲームは第1フレームから6連続ストライクで240をマーク。貫禄をみせつけた。

 HCを加えて通算スコアで小林さんを上回ったのは横浜市の会社員池田茂則さん(55)ただ一人で「25年ぶりにボウリングをしたのが1年半前。参加は4回目です。ちゃんとスコアが出て良かった」とニンマリ。常連参加者でもあるさいたま市の会社員矢部圭司郎さん(39)は「小林さんファンという共通の仲間ができる場所。東海、関西地区では熱狂的なファンがもっと多いみたいです」と常にハイテンションだった。

 参加者のレベルも高く、まったくの初心者がいきなり大会に参加するには敷居が高いかもしれないが、腕に覚えのある方はプロと一戦交えてはいかが−。 (鶴田真也)

 小林あゆみ(こばやし・あゆみ) 1989年(平成元)11月19日生まれ、24歳。栃木県出身。159センチ、左投げ。小学5年でボウリングを始め、高校時代に国体の少年女子団体で2年連続準優勝。2011年にプロ入り(44期)。妹の小林よしみもプロボウラー。公認パーフェクトは未達成。プロ通算3勝。P★リーグでは第35戦で優勝。キャッチフレーズは「華麗なる左腕」。トミコシ高島平ボウル所属。

取材協力・トミコシ高島平ボウル 【住所】東京都板橋区高島平1の79の3 トミコシ会館3階((電)03・3936・1411) 【営業】年中無休(午前10時〜午後11時) 【通常料金】1ゲーム450〜550円(一般) 【アクセス】都営地下鉄三田線・西台駅から徒歩1分

ボウリング豆知識 ユニークな9本制

 日本ではピンを正三角形に10本並べたテンピンボウリングが一般的ですが、9本制のナインピンボウリングも世界には存在します。10本制は歴史が浅く、欧州で主流だった9本制から派生したものなんです。

 9本制はルールも独特です。ピンはビリヤードのようにひし形に並べられているのが特徴。「クラシック」と呼ばれる競技ではスペアというものはなく、投球するごとにピンをセットし直します。1つのレーンで計30投でき、4レーンで倒した合計本数を競います。

 レーンの長さは10本制よりやや長い19・5メートル。ボールの直径は16センチで指穴はなく、重さも2・85キロ。欧州のボウリング場ではピンを立てる機械もユニーク。1本ずつひもでつるされ、投球ごとにピンをつり上げて、並べ直します。

  (鶴田真也)

(毎週金曜日の紙面に掲載。紙面では他に「P★リーガー名鑑」も掲載しています。)

 

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