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【コラム エンジョイボウリング】

新年“さわやか”インタビュー 中山律子さん

2014年1月10日 紙面から

2020年東京五輪で、ボウリングの採用を目指したいと語る中山律子さん=品川プリンスホテルで(鶴田真也撮影)

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 新年第1弾はちょっぴり趣向を変えて、元祖ボウリングアイドルに直撃します。女子プロ1期生で通算33勝を挙げた中山律子さん(71)にボウリング業界の現状などを聞きました。2012年まで日本プロボウリング協会の会長を務め、現在は同協会名誉会長として普及活動に全力投球を続けています。 (聞き手・鶴田真也)

再ブーム

 −40年前の全盛期の始球式のギャラが「1回200万円」だったといううわさが

 中山さん「そんなにはもらっていないでしょ? そういううわさはあったんでしょうけど。本人は分からないもんなんです。(ギャラは)マネジャーに任せていたので。一生懸命稼いだわりには、お金はたまっていませんね」

 −当時の人気は今のフィギュアスケートと似ているような

 「確かにスケートは華やかです。が、ボウリングの方がすごかったですよ。考えられないくらいブームで。ボウリング場は前が見えないぐらいお客さんがいて、普通の日も2、3時間待ち。携帯電話もテレビゲームもなかったので、新しいスポーツのボウリングに皆が殺到したんです」

 −女子選手は短いスカートで

 「スカートは膝下だと投げにくいんです。脚のスタイルにもよりますが、丈が短い方が投げやすい。それに見ている方も喜びますでしょ? 女性は得ですよね。見られることで、どんどん奇麗になりましたよ」

大勢のファンに見守られプレーする中山さん。1970年代のボウリングブームの火付け役となった

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 −BS日テレで放送しているP★リーグもまもなく丸8年

 「あっという間ですね。私も立ち上げに参加しましたが、その企画には大賛成でした。昨年はP★リーグのメンバーが7つ(の公認大会で)優勝しました。あのような番組に出ることで、自信がつくんでしょうね」

 −今のボウリング業界全体は

 「業界が良くならないことには、選手が出場できるトーナメントも増えません。やはり苦しんでいるところはあります。皆さん頑張っていますけど。昔が異常過ぎました。でも、すごいスターが出ると変わると思うんです。強くて人気のある選手が生まれれば、絶対に盛り上がります」

ライバルとして熱戦を繰り広げた須田さん(左)と中山さん

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ライバル

 −ところで中山さんは愛知県の企業に勤めていたことがある

 「旭町(現尾張旭市)に旭精機という実業団がありまして。そこのバレーボール部で2年間やりました。田んぼの真ん中を歩きながら通いましたよ。その時はまだボウリングはやっていなかったと思います」

 −では、ボウリングを始めたのは実業団を辞めてから

 「実業団が解散することになって(郷里の)鹿児島に戻って。そこで友人にボウリングに行かないかと誘われました。20歳だったかな。昭和43(1968)年に上京して東京タワーのボウリング場に所属したんですが、1年で女子初のプロテストが開かれました」

 −プロ1期生は中山さんを含めて13人。同期の故・須田開代子さんが最大のライバルだった

 「須田さんがいたから私もやってこれた。アマチュアで既に活躍していた彼女が目標でした。ありがたい恩人です。スポーツにはライバルがいないといけませんね」

東京五輪

 −2020年に東京五輪が開催される。ソウルではエキシビションとして採用されたが

 「野球、ソフトボールと同じで、ボウリングも欧州では盛んでないんですよ。そこがネックです。せっかくの地元の大会です。プロ選手の参加も認められている競技は多いですし、エキシビションの開催を含めて関係団体に働きかけたいところです」

 中山律子(なかやま・りつこ) 1942年10月12日、群馬県草津町生まれ。鹿児島県育ち。71歳。鹿児島市立鹿児島女子高卒。バレーボール選手を経てボウリングに転向。69年に第1回女子プロテストに合格した。70年に女子プロ初の公認パーフェクトを達成(通算は2度)。シャンプーのCMにも出演し、「さわやか律子さん」が流行語に。永久シードプロ。

【監修・協力】日本ボウリング場協会、東海ボウリング場協会、日本プロボウリング協会

ボウリング豆知識 三冠女王の獲得賞金は…

 昨年の女子ボウリングで三冠女王(賞金、ポイント、アベレージ)に輝いた松永裕美プロの年間獲得賞金は619万5000円でした。これを他のプロスポーツの賞金女王と比較してみましょう。女子ゴルフのトップは森田理香子(リコー)で1億2667万5049円。松永プロの賞金は84位相当です。ボートレースでは女子トップが平山智加(香川)の5267万4000円。ボウリングの賞金相場は圧倒的に低いです。

 年間の公認大会が10戦ほどしかなく、女子で最も高額なラウンドワンカップでも優勝賞金は400万円。さすがに賞金だけでは生計を立てることができません。そこでボウリング場と専属契約を結び、従業員としてインストラクターを務めながら転戦する選手もいます。 (鶴田真也)

(毎週金曜日の紙面に掲載。紙面では他に「P★リーガー名鑑」も掲載しています。)

 

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