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【コラム エンジョイボウリング】

プロが教える「リリース」 小林あゆみ

2013年11月29日 紙面から

小林あゆみプロのリリース。右利きの場合、親指が10時の位置を向くと良い=東京都板橋区のトミコシ高島平ボウルで(斉藤直己撮影)

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ボールを離すとき 右利きの場合 親指は10時の方向

 ボールを手から離す瞬間がリリースです。どのようにボールから指を抜いて投げるのか。ボウリングをマスターする上でも一番のポイントです。足を床に滑らせるスライドと一緒に学んでいきましょう。今回は小林あゆみさん(24)がレクチャーします。

スイング時の親指は12時の位置

 初心者の方で、ボールがたまにスライス(右投げは右に曲がる)してしまうとお嘆きの人はいませんか。投球する上で最も気になるのは、どうやってボールを離すのかということでしょう。

 球質によってリリースの仕方は変わりますが、スタンダードな投げ方をこれから教えたいと思います。私は左利きですが、分かりやすく右利きの人を対象に説明します。

 リリースではボールを離す順序や手の向きが重要です。まずは親指が抜け、次にフィンガー(中指&薬指)がほぼ同時に抜けます。時計の針を想像してください。投球方向が12時の位置とすると、リリース時には親指が10時の位置を向いています。ちょうど握手をしているような手の向きです。左利きは2時の方向と考えてください。

 私は、アドレス時から親指を2時(右利きの場合は10時)の方向にしていますが、多くの方はスイング中に12時を向いているかもしれません。リリース時に先に親指を離すと、ボールの重さで自然に手首が内側にひねられ、ボールに回転がかかります。すると緩いフック(右投げは左に曲がる)の軌道を描きます。

握りが強いと離すの遅れドスン

 親指を離した後は瞬間的にフィンガーの2本でボールを支える形になりますので、そこで指を引っかけるというか、押し出すようなイメージで投げてみてください。その時に手首が外に折れていると、3本の指が同時に離れる恐れがあります。なるべく手の甲はまっすぐに保ちましょう。

小林プロが右手で実演したリリース時の構え

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 手を離すタイミングは最後に踏み込む足のスライドが止まり、スイング中のボールがちょうど足首にさしかかっているあたりが目安です。これが最もフィンガーにかかりやすい位置です。離すタイミングが早くなっても遅くなっても、ボールの回転はかかりづらくなります。初心者の中にはボールを強く握っている人がいるかと思います。その場合は足首を通り過ぎてリリースするケースが多く、ボールがドスンと落ちてしまうような投げ方になってしまいます。

踏み込む足を滑らせるスライド

 リリース直前には最後に踏み込む足を床に滑らすように前に進めます。これをスライドと言います。急に止まると、体が前に倒れてフォームが崩れてしまいます。なるべく長くボールを持った方がボールにうまくパワーが伝わります。そのためにもスライドは必要な動きです。このほかに、重いボールをスイングする衝撃から膝を保護する目的もあります。

 4歩助走の場合は3歩目で前に蹴り出しますが、レンタル用のハウスシューズは両足とも靴裏が滑りやすい素材でできているため、強く蹴り出すことが難しいです。できれば、片方が滑りにくいゴム素材でできているマイシューズを購入するとてきめんに上達が早くなると思います。

 次回は投球の最後の動作となる「フォロースルー」です。

 小林あゆみ(こばやし・あゆみ) 1989年(平成元)11月19日生まれ、24歳。栃木県出身。159センチ、左投げ。小学5年でボウリングを始め、高校時代に国体の少年女子団体で2年連続準優勝。2011年にプロ入り(44期)。妹の小林よしみもプロボウラー。公認パーフェクトは未達成。プロ通算3勝。P★リーグでは第35戦で優勝。キャッチフレーズは「華麗なる左腕」。トミコシ高島平ボウル所属

取材協力・トミコシ高島平ボウル 【住所】東京都板橋区高島平1の79の3 トミコシ会館3階((電)03・3936・1411) 【営業】年中無休(午前10時〜午後11時) 【通常料金】1ゲーム450〜550円(一般) 【アクセス】都営地下鉄三田線・西台駅から徒歩1分

ボウリング豆知識 大変なプロテスト

 年1回開かれるプロテストは非常に過酷です。合格するまでに男子は計120ゲーム、女子でも同98ゲームを投げなければいけません。

 試験は実技と筆記などに分かれます。実技は1次、2次ともに4日連続で行われ、男子は1日15ゲームで平均195以上を、女子は1日12ゲームを投げ、同185以上をそれぞれ記録しなければなりません。しかも、最初の2日間で一定の平均スコアに満たない場合は3日以降の受験資格を失います。

 2次テストをパスすると、筆記試験に進みます。ただし、合格ラインは100点満点で平均60点。競技ルール、ボウリング知識、業界知識、一般教養の4科目について行われます。今年の男子受験者は94人でうち合格は40人。女子は16人が受験し、10人が合格しました。 

 (鶴田真也)

 (毎週金曜日の紙面に掲載。紙面では他に「P★リーガー名鑑」も掲載しています。)

 

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