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【コラム エンジョイボウリング】

プロが教える「トップ」と「フォワードスイング」 名和秋

2013年11月22日 紙面から

今回のレッスン項目はトップとフォワードスイング。振り子運動の折り返しからボールを離す瞬間までの動作です。10月末のラウンドワンカップでレギュラーツアー初優勝を果たした名和秋さん(34)がレクチャーします。

トップの高さ、肩よりやや高く このとき膝は軽く曲げる

(左から)名和プロが手本を見せた、トップからフォワードスイングにかけての動き=神奈川県相模原市の相模原パークレーンズで(市川和宏撮影)

写真

手の甲と前腕は一直線

 バックスイングで振り上げたボールの最高地点がトップです。そこが振り子運動の折り返しとなり、次の動作となるフォワードスイングに移ります。

 トップは自然に上がるところで止めます。個人差はありますが、肩よりもやや高いところで、あまり高くない方が望ましいです。ですので、力任せに無理に高く上げる必要はありませんし、わざと低いところで止めなくてもいいです。また、手首が後ろへ折れてしまうと、パワーがうまくボールに伝わりません。手の甲と前腕はなるべく真っすぐのラインで保つのが理想的です。

 4歩助走の場合はボールがトップにさしかかったところで3歩目となります。右投げの場合は右足です。そこから4歩目に向け、左足を大きく前に踏み出します。

 初心者の方はトップの位置で上体も膝も伸びきってしまいがちです。それだと安定したリリースに移行することができません。上体や頭を無駄に動かしたり、力を入れたりするとスイングの軌道は曲がり、緩やかな円を描くことができません。バックスイングから少し前傾姿勢になりますのでその体勢を続け、膝は軽く曲げた状態をキープしましょう。私の場合はトップの時点でボールを強く握らないようにしています。

 ダウンスイング、バックスイングのときもそうですが、フォワードスイングも肩を軸に床から垂直の軌道で振るのが大事です。

水をこぼさないように

 トップからはボールの重さに従い、力を抜いて振ります。イメージは水が入ったバケツを振るような感覚でしょうか。力んで変な動きをしたり、スピードが途中で変わったりしてしまうと途端に水がこぼれてしまいます。リリースでああしようこうしようと考えずに一連の動作を止めずに投げています。その間に手首も余計な動きを入れない方がいいと思います。

 バケツを使った練習は肩関節の柔軟性を高め、可動域を広げることができます。腕の振りが小さいと感じている人にはお勧めです。

 ちなみに利き腕と反対の方の腕は外側に突き出します。片方は重いボールを持っているため、体が振られないようにバランスを取って支えます。腕の出し方は人それぞれです。肘を曲げている人もいれば、掌(たなごころ)を前に向けたり、下に向けたりする人もいます。

 次回は「リリース」です。

 名和秋(なわ・あき) 1979(昭和54)年11月15日生まれ、33歳。東京都出身。163センチ、右投げ。東京農大一高、国学院大を経て2002年にプロ入り(35期)。父正年さんはドリラー(ボールの指穴開け技術者)、母礼子さんは元プロボウラー。公認パーフェクトは2回。プロ通算1勝。P★リーグでは第2戦で優勝。キャッチフレーズは「サイレント・ビューティー」。相模原パークレーンズ所属。

取材協力・相模原パークレーンズ 【住所】相模原市中央区相模原2の7の4((電)042・755・1110) 【営業】年中無休。平日午前10時〜翌午前1時(金曜・祝前日は翌午前3時まで)、土曜午前9時〜翌午前3時(日曜・祝日は翌午前1時まで) 【通常料金】1ゲーム580円(一般) 【アクセス】JR横浜線・相模原駅南口から徒歩3分

ボウリング豆知識 「かめはめ波」似の両手投げ

 世界には風変わりな選手もいます。片手ではなく両手を使って投げる変則フォームのジェーソン・ベルモンテ選手です。

 オーストラリア出身の30歳。ボールを放るのは右半身側から。穴に入れるのも右手の中指と薬指だけで、親指を出して投げる独特の投法です。漫画「ドラゴンボール」の主人公孫悟空の必殺技かめはめ波の構えによく似ています。

 1歳半で10ポンド(約4・5キロ)のボールを転がしていたそうで、両手投げ歴はその時から。実に28年以上のキャリアがあります。実力も十分。2月には全米プロボウリング協会のメジャー第1戦、USBCマスターズを制し、6度目のツアー勝利を挙げました。

 実際には片手でも投げられるそうですが、そこはこだわりがあるようです。 (鶴田真也)

 (毎週金曜日の紙面に掲載。紙面では他に「P★リーガー名鑑」も掲載しています。)

 

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