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【コラム エンジョイボウリング】

プロが教える「アドレス」 名和秋

2013年11月1日 紙面から

名和秋プロのアドレス。利き腕側の肩の前でボールを構えている=神奈川県相模原市の相模原パークレーンズで(市川和宏撮影)

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 まずは助走する前の構え方「アドレス」です。一連の投球動作の起点となります。立つ位置については前回のレッスンで紹介しましたので、構える際のボールの持ち方や立つ姿勢などを学びます。今回は名和秋さん(33)がレクチャーします。

 まずはボールの持ち方です。私の場合は掌を上に向け、ボールと手の間に隙間をつくらないようにして構えます。ハウスボールを投げる方のボールの握りは中指、薬指を第二関節まで穴に入れる「コンベンショナルグリップ」が基本です。ボールの重さを指で感じるのではなく、掌全体で感じるイメージでしょうか。指をきちんと穴に入れた方が安定します。

 ボールを構えるときの手の位置は利き腕側の肩の前です。スイングは振り子運動ですので、肩を軸にして垂直の軌道で投げることになります。ですので、ボールの位置が肩の内側の場合は体をよけて投げてしまい、どうしても真っすぐに腕を振ることができません。

 ボールの高さについては自分が最も投げやすいところでしょうか。リラックスして力を抜いた状態でいるのが大事です。肩や腕に余分な力が入らないように楽に構えることを心掛けてください。その時に脇は自然に締めるくらいで。ボウリングはボールの重さを利用して投げます。無理に力を入れてはいけません。

 利き腕と反対の手はそっとボールに添えてください。安定感が増しますし、何よりも見た目が格好良くなります。

体に無理のない姿勢で投げよう

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 立つ姿勢についてはそれほど気にする必要はありません。プロでも前に重心を置いた前傾姿勢で投げる人もいますし、少し後ろに重心を置く人もいます。1ゲームに最大21球を投げるため、何度も同じ投球動作をする必要があります。体に負担のかからない姿勢が一番だと思います。

 両足のつまさきは投げる方向へ向けます。そのように立つと両肩は自然にファウルラインと平行になります。ピン方向に延びる板目はレーン以外に助走エリアのアプローチにも付いていますので、足元を見ながら足の位置をチェックしてください。足はそろえてもいいですし、少しだけ前後にずらしても構いません。

 4歩助走の場合は、利き腕と同じ方の足を同時に踏み出すので、足と手を一緒に出しやすい足の位置がいいです。私の場合は5歩助走ですが、1歩目は利き腕の右手とは逆の左足からとなります。前に出やすいよう、先に踏み出す左足を少し前にずらしています。

 下半身もできるだけリラックスして構えてください。膝を軽く曲げると、重心が下がって体がさらに安定します。もちろん、自分が投げやすく、常に同じフォームで構えることができるのであれば、自由にアレンジしてもOKです。

 次回は「プッシュアウェー」。アドレスに続く投球動作です。

 名和秋(なわ・あき) 1979(昭和54)年11月15日生まれ、33歳。東京都出身。163センチ、右投げ。東京農大一高、国学院大を経て2002年にプロ入り(35期)。父正年さんはドリラー(ボールの指穴開け技術者)、母礼子さんは元プロボウラー。公認パーフェクトは2回。プロ通算1勝。P★リーグでは第2戦で優勝。キャッチフレーズは「サイレント・ビューティー」。相模原パークレーンズ所属。

取材協力・相模原パークレーンズ 【住所】相模原市中央区相模原2の7の4((電)042・755・1110) 【営業】年中無休。平日午前10時〜翌午前1時(金曜・祝前日は翌午前3時まで)、土曜午前9時〜翌午前3時(日曜・祝日は翌午前1時まで) 【通常料金】1ゲーム580円(一般) 【アクセス】JR横浜線・相模原駅南口から徒歩3分

ボウリング豆知識 ピン並びの“裏町”「ブルックリン」

 「ブルックリン」という専門用語があります。右投げの場合は最も手前の1番ピンと2列目左端の2番ピンの間を指します。ストライクの狙い目は1番ピンと、2列目右端の3番ピンの間。ちょう対極に位置します。

 ブルックリンとは米ニューヨークにある地区の名前。現在はロサンゼルスにある大リーグのドジャースが移転前に本拠地を置いた所でした。ニューヨークの中心を流れるイースト川を河口に向かって見た場合に、左岸にあることに由来しているのだそうです。右岸にあるのは中心街のマンハッタン。ブルックリンは裏町のような存在で「中心地ではない方」という意味があったようです。

 ちなみに1、3番ピンの間のことは「マンハッタン」とは言わずに「ポケット」と表現します。 (鶴田真也)

(毎週金曜日の紙面に掲載。紙面では他に「P★リーガー名鑑」も掲載しています。)

 

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