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【格闘技】

メイウェザー、さすが50戦無敗 那須川を余裕のKO

2019年1月1日 紙面から

那須川天心−フロイド・メイウェザー 1回、フロイド・メイウェザー(左)にダウンを奪われる那須川天心=さいたまスーパーアリーナで(七森祐也撮影)

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◇RIZIN・14

 衝撃的な結末で終わった−。ボクシング元世界5階級制覇王者で、50戦無敗のフロイド・メイウェザー(41)=米国=が31日、さいたまスーパーアリーナで格闘技イベント「RIZIN」に出場し、エキシビションマッチでキックボクサー、那須川天心(20)=TARGET=と対戦した。3分3ラウンドの蹴り技なしで実施した戦いは、3度のダウンを奪って1回KO勝ち。記録には残らないものの、那須川は34戦目にして初黒星を喫した。

 間違いなく相手をナメていたのだろう。メイウェザーは、ゴングが鳴っても白い歯を見せていた。すると那須川に左を一発許した直後から、“本気モード”に突入。左右のコンビネーションから最初のダウンを奪うと、続けざまに3度目のダウンを奪って、レフェリーが試合を止めた。那須川の目はうつろ…。試合後、メイウェザーは、リング上で余裕を漂わせながら口を開いた。

 「みなさん、本当にありがとう。エンターテインメントとして楽しんでもらえる試合を意識し、それが実現できた。神に感謝したい」

 戦前から不利な戦いは容易に予想できた。那須川はキックボクサーであり、総合ルールにも適応できる。しかし、今回のルールは、3分3Rのキックなしのボクシングルール。さらに前日計量ではさらなるハンディも明確になった。

 那須川が62・1キロに対し、メイウェザーは66・7キロ。実に両者の体重差は4・6キロもあり、その差は4階級。さらにベストに近い那須川とは対照的に、メイウェザーは試合開始時にはさらなる体重増も考えられた。そもそもキックボクサーの那須川が、50戦無敗の“天才ボクサー”メイウェザーに、パンチだけで挑むこと自体がそもそも無謀だった。そんな懸念を考慮したからだろう。この日になって、RIZIN側がメイウェザー側に交渉。メイウェザーが大きめの10オンスのグローブ、那須川が8オンスのグローブを使用することが電撃的に決まった。

 名目上、エキシビションマッチと銘打っているが、公式記録に残らないというだけで、榊原実行委委員長は「KO決着あり。(那須川)天心はフルスロットルで倒しにいっていい」と明言。那須川は「必ず、ぶっ倒す」と意気込んだ。ただメイウェザーの「3ラウンドなら寝てても戦える」という余裕の弁は、ウソではなかった。

 1976年にプロレスラー・アントニオ猪木とボクシンシングヘビー級王者モハメド・アリの異種格闘技戦が実現。当時は世紀の茶番と言われたが、今では歴史的な勝負として語り草になっている。果たしてメイウェザーVS那須川に、歴史はどんな評価を下すのか。(竹下陽二)

 

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