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【格闘技】

井上尚弥が3階級制覇 日本人最速の16戦目

2018年5月26日 紙面から

マクドネルを破った井上はコーナーポストに上り雄たけびをあげる=大田区総合体育館で(武藤健一撮影)

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◇WBAバンタム級タイトルマッチ

 ダブル世界戦▽25日▽東京・大田区総合体育館▽観衆4000人

 怪物・井上尚弥(25)=大橋=が、わずか112秒で日本人最速となるデビュー16戦目での世界3階級制覇を成し遂げた。WBAバンタム級王者ジェイミー・マクドネル(32)=英国=に一方的にパンチをたたき込み、1回1分52秒、TKOで破って日本人5人目の偉業を達成した。試合後、賞金総額55億円をかけたバンタム級世界最強決定トーナメント、ワールドボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)への出場と優勝を宣言した。

 10年間無敗で2013年以来のバンタム級世界タイトルホルダーのマクドネル。しかも、当日計量の体重は65・3キロと、挑戦者より5・8キロも重い。だが、こんなデータは怪物の前では何の意味もなかった。「これがボクシング。自分でもびっくりしている。怪物ぶりをアピールできたかな」

 井上尚は開始から1分すぎ、左フックで相手をグラつかせると、追い打ちの左ボディー。かろうじて立ち上がったところへ、暴風のような連打。その数が2ケタを越えたところでマクドネルのセコンドがリングに上がって棄権の意志を示した。だが、王者はほぼ同時にぼろぎれのようになって、リングに沈んでいった。

 「開始してすぐ、王者のジャブがスピードがないので行けると感じた。最後のラッシュは(前日計量で1時間以上遅刻した)王者への怒りもありましたね(笑)。でも、(自分は)体が固かったし、ラッシュも映像で確認したらガードが空いていて、あそこに(パンチを)もらったら危ない。そのへんは課題」。控室に戻った新王者は、まず反省を口にした。

 日本人として最速の3階級制覇は「重みを感じる」という。だが、すでに先を見ている。

 「バンタム級最強トーナメントのオファー、来てます! 出場します! 優勝できるよう頑張ります」。参戦と優勝を宣言したワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)だ。反省の言葉が出たのは、その表れだ。

 「この内容では自信を持ったとは言えない。まだ練習です。ライトフライ級やスーパーフライ級の時は組まれる試合をこなしていただけだったが、今回は次(WBSS)も決まっていて、今までにない重圧があった」。圧倒的な強さを見せつけた井上尚は、3階級をスプリングボードとしてさらなる高みへはばたいていく。 (藤本敏和)

 

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