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【格闘技】

有川稔男が統一王者

2017年11月8日 紙面から

日本ウエルター級王座統一選を制した有川(左)と川島会長=後楽園ホールで

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◇ボクシング日本ウエルター級王座統一戦

 ボクシングの日本ウエルター級王座統一戦が7日、東京・後楽園ホールであり王者・有川稔男(32)=川島=が暫定王者・坂本大輔(36)=角海老宝石=に5回1分42秒TKOで勝ち王座を統一した。強打で一方的に試合を支配し、最後は右ストレートで坂本の目上を切り裂いた。両者は4月に王者・有川と1位・坂本として対戦する予定だったが、有川の負傷で暫定王座が設定されていた。有川は15勝(13KO)4敗。坂本は14勝(8KO)9敗3分け。

 別次元の強打だった。有川が右を振るうたび、リングサイドにゴスっと重い音が響く。そして5回、右ストレートで暫定王者の顔面を切り裂き、大流血。レフェリーが即刻ストップを宣言した。昨年11月の初防衛戦からちょうど1年、圧勝の王座統一だった。

 「よかった。右で(坂本の顔面が)パッと切れたのが見えました」

 練習中に顎を骨折したのは、4月に予定されていた坂本戦の3週間前だった。そこからは、胃にチューブを差し込んでの入院生活。進退も頭をよぎった。

 だが、有川は戻ってきた。「苦しい思いをしたからやめる、というのは自分には許したくなかった」。東大中退でボクシングを始めて以来、4度も拳を骨折。14年4月の坂本戦を含め4敗も経験した男は不屈だった。

 これで6戦連続KO勝ち。右拳も、鉄骨をたたく独自の強化方法が実ったか無事だった。「手が強くなった気がするんですよ。たたいていて鉄骨を柔らかく感じる時があって」という。

 「過去に負けた相手を選んで戦ってきたが、これで全員KOで倒した。次の指名試合を終えたら世界ランカー、格上だが三迫ジムの小原佳太くん(WBOアジア・パシフィック同級王者)のような相手と対戦し、上を目指したい」と川島郭志会長。国内きっての倒し屋は、いよいよ世界へと目を向け始めた。(藤本敏和)

 

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