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【格闘技】

山中が「神の左」を封印 公開練習視察の敵に“幻惑作戦”

2017年8月10日 紙面から

公開練習を行ったWBC世界バンタム級王者の山中慎介=東京都新宿区の帝拳ジムで(北田美和子撮影)

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 ボクシングのWBCバンタム級タイトルマッチ(15日・島津アリーナ京都)で、日本記録に並ぶ世界王座13連続防衛を狙う王者・山中慎介(34)=帝拳=が9日、東京都内の所属ジムで練習を公開した。この日は対戦相手ルイス・ネリ(22)=メキシコ=のスタッフが偵察に訪れていたため、2ラウンドのスパーリングでは「神の左」を封印。そんな敵を欺くような動きでも、好調さが伝わるほど仕上がっている。

 リングサイドで目を光らせるネリ陣営をあざむく、山中のスパーだった。本気の左ストレートはほぼ出さず、試合ではほとんど打ったことのない右アッパーを連発だ。「見たからといって(挑戦者が)今から対応を変えるのは難しいと思うけど、一応普段やらないアッパーを多めにしておきました」と、いたずら小僧のように笑った。

 公開練習に偵察が来たのはソールンビサイ(タイ)とのV7戦以来。せっかくだからと、幻惑作戦を展開したという。だが、そのクオリティーは想定以上だった。あざむく必要のない国内メディアの一部評論家までが「いいアッパー。新生山中だ!」と、色めき立った。ネリ陣営も満足げに帰路についた。

 それも、好調ぶりの表れだ。「自信を持って試合に臨める。10日ほど前から急に調子が上がってきた。体が自然と試合に備えるのは経験のなせる業」。試合まで1週間、減量もヤマ場に入る時期だが、練習中に水を2リットルも飲み、しっかり食べながら体重を落とせているという。

 13連続防衛は、37年前に具志堅用高が打ち立てた日本ボクシング界の金字塔。「若く、勢いのある相手だが、自分の経験と強さとどちらが勝っているか試合で見せたい」。自信をみなぎらせる山中は、最高の状態で歴史的な偉業に挑む。 (藤本敏和)

◆注目度がますますアップ中

 山中のメディア登場ラッシュが続いている。次回防衛戦を中継する日本テレビ系列のバラエティー番組に具志堅さんとともに相次いで出演したほか、密着取材中のNHKでは21日の「プロフェッショナル仕事の流儀」で放送予定。また、親子で収録したシャンプー「スカルプD」(アンファー)のテレビCMも9日からオンエア。山中は「この世界では4回戦以下です。棒読みで」と照れ笑いだった。

 

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