7月13日

クロアチア、初の決勝 98年準決勝で敗れた因縁のフランスと対決

左足を振り抜き決めるマンジュキッチ(左から2人目)。左端はイングランドのGKピックフォード(共同)=モスクワで

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 準決勝で、クロアチアがイングランドに延長の末2−1で勝ち、初の決勝進出を決めた。イングランドに先制されたが後半に追い付き、延長後半4分にFWマリオ・マンジュキッチ(32)=ユベントス=が決勝点を挙げた。5大会ぶり2度目の優勝を狙うフランスとの決勝は、15日午後6時(日本時間16日午前0時)からモスクワで行われる。優勝した1966年大会以来の決勝を逃したイングランドは、14日の3位決定戦でベルギーと戦う。

 クロアチアが不屈の炎を燃やした。決勝トーナメント3試合連続で延長に突入し、満身創痍(そうい)の状態だった。1−1から勝負のてんびんを傾けさせたのは、FWマンジュキッチだった。延長後半4分。疲労で脚も思考も止まる中、1人だけペリシッチのヘディングに反応。左足を豪快に振り抜きネットに突き刺した。

 「キャリアで最高のゴールだ」。野太い声援を送るイングランドサポーターは意気消沈。クロアチアのファンの歓声を浴びながらゴール裏へ向かうとハプニングが発生した。後ろから飛び付いた仲間の勢いに押され、カメラマンと衝突。それでもチームメートが次々に背中に乗ってきて歓喜の“山”ができ、最後はカメラマンと笑顔で握手して別れた。

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 前半5分に先制されたが、劣勢はお手の物。決勝トーナメント過去2試合は追いつき、PK戦で粘り勝ち。この日も後半23分にペリシッチの“カンフーキック”弾で追いつき、マンジュキッチが決勝弾を決めた。先制を許しながら3試合連続で負けなかったのは史上初。ダリッチ監督は「誰も交代させてくれとは言わなかった。英語で言えば『ネバーギブアップ』の精神がこのチームにはある」と誇らしげに語った。

 マンジュキッチも言う。「交代はしたくなかった。代表は特別。最後の汗の一滴が出なくなるまで戦う」。モドリッチ、ラキティッチの華麗な技巧派MFに注目が集まるが、チームを支えているのは“ど根性”だ。クロアチアは3試合連続の延長戦で計360分プレー。決勝で対戦するフランスは270分で1試合分(90分)多い。チームの愛称「バトレニ」はクロアチア語で炎の意味。初の決勝も不利な条件が並ぶが、不屈の炎を燃やし続け世界一の座をつかみにいく。 (占部哲也)

中スポ 東京中日スポーツ

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