7月12日

不屈クロアチア、初の決勝 3戦連続延長 走りきって逆転

クロアチア−イングランド 延長後半4分、決勝ゴールを決めガッツポーズするクロアチアのマンジュキッチ(17)とアシストしたペリシッチ=モスクワで(共同)

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 【ロシアW杯本社取材団】ワールドカップ(W杯)第23日は11日(日本時間12日)、モスクワで準決勝の残る1試合があり、クロアチアがイングランドとの延長にもつれた試合を2−1で制し、5度目の出場で初めて決勝へ勝ち進んだ。15日午後6時(同16日午前0時)から行われる決勝で、2度目の優勝を狙うフランスと対戦する。

 立ち上がりに先制されたクロアチアは後半23分にペリシッチが同点ゴール。延長後半4分にはマンジュキッチが得点し、逆転勝ちした。イングランドは1966年以来の決勝進出はならず、14日のベルギーとの3位決定戦に回る。

  (記録は共同)

◆マンジュキッチV弾 30代 黄金世代輝く

 試合後のスタンドで、赤、白、青の国旗が揺れる。主将のモドリッチは感極まって目頭を押さえ、ダリッチ監督に肩を抱かれている。不屈の精神を発揮したクロアチアが、イングランドとの延長戦を制して初の決勝進出。監督は「誰もあきらめなかった。今大会のベストゲーム」と誇る。

 2試合連続で延長までの120分間を戦ったチームは、疲労の色が隠せなかった。動きの重かった前半5分、直接FKを決められて失点。それでも驚異的なスタミナで盛り返し、後半23分に右クロスをペリシッチが左足で合わせて同点に追い付く。

 その後も前線からの守備を怠らず、落ち着いて試合を組み立てる。粘り強く戦った先に勝機が訪れる。延長後半4分、マンジュキッチが「キャリア最高のゴール」という一発を左足で決めて逆転。疲労が蓄積したイングランドは足が止まっていた。

 これで決勝トーナメントは3試合すべてで先制されながら、最終的に勝利に持ち込む驚異の勝負強さ。それを可能にするのは高い技術力はもちろん、終盤に足がつるほど献身的に動いたマンジュキッチやモドリッチ、ラキティッチら30代を迎えた同国の黄金世代の勝利への執念だった。

 「これほど小さな国がW杯決勝に進んだ記憶はない」とダリッチ監督は言う。民族的な対立を経て旧ユーゴスラビアからの独立を宣言して27年。「バトレニ(炎)」の愛称を持つ人口400万人余りの代表チームが、新たな歴史を刻んだ。 (モスクワ・浅井俊典)

中日新聞 東京新聞

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