7月12日

フランス、12年ぶり決勝進出 1点がむしゃらに守った

ベルギーのデブルイネ(右)に体を寄せるフランスのカンテ(13)=共同

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 【ロシアW杯本社取材団】第22日の10日は準決勝1試合が行われ、自国開催だった1998年大会以来20年ぶり2度目の優勝を目指すフランスがベルギーを1−0で破り、3大会ぶり3度目の決勝進出を果たした。

 フランスは後半6分に右CKをウンティティがヘディングで決めて先制し、逃げ切った。初の決勝進出を逃したベルギーは14日の3位決定戦に回る。

 準決勝のもう1試合は第23日の11日午後9時(日本時間12日午前3時)からクロアチアとイングランドが対戦する。

 決勝は15日午後6時(同16日午前0時)からモスクワのルジニキ競技場で行われる。

     ◇

 華麗にパスをつなぎ相手を翻弄(ほんろう)する伝統の「シャンパンサッカー」に背を向けるような戦い方にこそ、勝利への執念が色濃くにじんだ。1点を守り切ったフランス。12年ぶりの決勝進出を決めたデシャン監督は「大きな前進を果たした選手を誇りに思う」とたたえた。

 序盤は、準々決勝でブラジルを破って勢いに乗るベルギーと一進一退。徐々に主導権を握り、後半6分、相手にできた隙を見逃さなかった。グリーズマンの右CKをウンティティが頭で押し込んだ。待望の先制点を奪うと、一気に守りの比重を高めた。

 本来は中盤で攻撃の起点となるポグバがボール奪取と相手のスペースを消す役割に奔走。フェライニをマークしてゴール前まで下がる場面もあった。これまで自身5試合無得点でゴールを渇望する最前線のジルーさえたびたび帰陣して守備に貢献。チーム一丸で屈指の攻撃力を誇るベルギーに仕事をさせなかった。

 「1−0」が最も美しい勝ち方とされるイタリアの強豪ユベントスで守備的MFとして活躍したデシャン監督だけに、耐えしのぐスタイルもチームに注入した。先発の平均年齢25・8歳と若いチームだが、グリーズマンは言う。「若さばかりが注目されるが、多くの選手がビッグクラブで大舞台の経験を重ねてきた」

 1998年大会では主将としてフランスを初優勝に導いたデシャン監督は「選手は事前に用意した複数のシナリオに対応してくれた。ただ、決勝で勝たなければ意味がない」と引き締める。百戦錬磨の知将が率い、若き才能で彩られた新生「レ・ブルー」は、決勝で最高の筋書きを描けるか。 (サンクトペテルブルク・浅井俊典)

中日新聞 東京新聞

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