6月13日

救世主だ、乾2発 西野J初白星 最後の強化試合で弾み付けW杯へ

日本−パラグアイ 後半、同点ゴールを決め、雄たけびを上げる乾(中)=オーストリア・インスブルックで(岩本旭人撮影)

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◇国際親善試合 日本4−2パラグアイ

 【インスブルック(オーストリア)本紙取材団】西野ジャパン、ゼロ地獄脱出&初白星でW杯へ−。サッカーW杯ロシア大会に出場する日本代表は12日、当地で本大会前最後の強化試合としてパラグアイ代表と国際親善試合を戦い、4−2で勝った。西野朗監督(63)就任3試合目で初勝利で、14日開幕の本大会へ弾みを付けた。0−1の後半6分、乾貴士(30)=ベティス=が現体制での初得点で追いつくと、同18分に再び乾が勝ち越し点。さらに2点を追加した。チームは13日にロシアのキャンプ地となるカザン入り。19日にW杯1次リーグH組初戦でコロンビア代表と対戦する。 

 西野ジャパンがついに3試合目で得点ゼロの呪縛を解き放った。スペインでもまれ、30歳となった男がその中心にいた。乾だ。

 「練習でよく打っていたが、最近はすごく感覚がよかった」。後半6分、DF昌子からの縦パスを香川経由で受けると中央にドリブル。ペナルティエリア外から得意の右足を振り抜いた。代表では1試合2得点を決めた2014年11月14日のホンジュラス戦以来のゴールとなった。

 「ゴールを取りたいし、取らないといけないと思っている」

 11日の練習後、無得点が続く現状を受け、攻撃陣の一角としての責任を口にしていた。強い気持ちを持って臨んだ乾の勢いは止まらない。後半18分、今度は右からの展開で武藤、香川を経由したパスを、中央から直接右隅に突き刺した。元C大阪コンビから逆転劇が生まれたのだった。

 これまでとの違いは走る量。8日のスイス戦は足元で受けるプレーばかりが目立った。「ボールは保持できても、相手の脅威にならない」。選手たちからそんな声が上がっていた。

 乾や香川が投入されたこの日は前半から、前線への「無駄走り」が多くなった。出し手も感じ、時間を追うごとにチャンスが増えた。

 点を取れば、うまく攻撃の歯車が回り出すと思うか−。という報道陣の問いに「そう信じている」と答えていた乾。

 ハリルホジッチ前監督体制では代表の常連ではなかったが、スペインでの活躍に目を付け抜てきした西野監督の期待に応え、元気の出ない攻撃陣を最後の1試合で勢い付けた。

 最終メンバー発表前の国内合宿では負傷を抱えていた。それでも、西野監督から「日本にいないタイプ」と高い評価を受け代表入りし、初めてのW杯へ挑む日本屈指のドリブラー。「本当の戦いは次。しっかり調整したい」。暗い話題ばかりが先行した日本に、明るい光が差し込んだ。 (垣見洋樹)

◆「重りを外せ」

 ▽日本代表・西野監督(乾と香川について) 「(乾は)前半外しまくっていて、着けている『重りを外せ』と。スパイクも代えて臨んだのが良かったのかな。ただ、もっとボックスの中にドリブルで仕掛けていって、良さを出してほしい。(香川は)点を取りに行くという中で2トップの右に入れた。守備も求められる中で(守備をこなしつつ、攻撃にも)入っていってくれた」

中スポ 東京中日スポーツ

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