トップ > 富山 > 特報とやま > 記事

ここから本文

特報とやま

漫画家 新世代ジャンプ 県出身、連載相次ぐ

(上)平野稜二さんの新連載「BOZEBEATS」が巻頭カラーを飾った週刊少年ジャンプ((C)週刊少年ジャンプ/集英社提供)(下)nifuniさんが作画を手掛ける「左ききのエレン」のコミックス第1巻表紙((C)かっぴー・nifuni/集英社提供)

写真

雑誌やウェブ ヒット期待

 名だたる漫画の雑誌やウェブサイトで、富山県出身の漫画家の連載が相次いでいる。この1年で4人が登場し、今月からは平野稜二さん(23)=富山市出身=の連載が週刊少年ジャンプ(集英社)で始まった。「ドラえもん」や「美味しんぼ」などの作者を生んだ富山。新世代のヒットに期待がかかる。(山本真士)

 平野さんの作品「BOZEBEATS(ボウズビーツ)」は、十五日発売のジャンプで始まり、創刊五十周年の新連載として表紙と巻頭カラーを飾った。山奥でオオカミと暮らす少年が僧侶となり、自分の過去を探し求めながら、妖怪から人々を守るストーリーだ。

 子どものころからジャンプを愛読。富山高等専門学校在学中に漫画を描き始め、インターネットで発表していた。四年の時と長岡技術科学大(新潟県)編入後の二回、雑誌の増刊号に読み切りが載り「プロになる」と決意。東京で漫画家のアシスタントをしながら腕を磨いた。

 ジャンプの担当編集者は「若手でありながら連載陣に遜色ない画力」と評価。平野さんは「漫画を読んで自分という者ができてきて、いつの間にか作る側に回ってしまった。人の記憶の片隅にいつまでも残る作品を作っていこうと思う」と意気込む。

 昨秋、ジャンプのウェブサイト「ジャンプ+(プラス)」でデビューしたnifuni(にふに)さん(30)は富山市出身で高岡短大(現・富山大芸術文化学部)の卒業生。クリエーターの群像劇「左ききのエレン」の作画を担当する。知人の原作者と共同でリメークしている作品で、昨年末にコミックス第一巻も発売された。

 元ジュエリーデザイナーで漫画を本格的に描いたことはなかった。しかし、別の作品の作画者を募るコンペに応募したところ、「絵が魅力的」「喜怒哀楽だけじゃない表情が描ける」と抜てきされた。「一こま描くごとに気付きがあり、作品とともに私自身も成長させてもらっている」と話す。

 このほか、立山町出身の町田翠(みどり)さんは「月刊!スピリッツ」(小学館)で「ようことよしなに」を、舟橋村出身の摺沢翔(せりざわしょう)さんは週刊少年マガジン(講談社)のアプリ「マガジンポケット」で「僕たちは元気です」を連載中。ともに富山県内を起点に物語が展開する。

 県出身の漫画家では、「ドラえもん」の故藤子・F・不二雄さん=高岡市出身、「忍者ハットリくん」の藤子不二雄(A)さん=氷見市出身、「美味しんぼ」の花咲アキラさん=射水市出身=らが知られている。

実力者は掲載に近く

 漫画に詳しい富山クリエイティブ専門学校(富山市)の角伸行・デザイン学科長は「インターネットを使えば、誰でも漫画を発表できる時代になった。出版社もネットに力を入れ、媒体が多様化した。プロを志す人は実力があれば、作品が掲載されやすくなってきている」と時代の変化を読み解く。平野さんには「ジャンプの連載陣に割り込むのは至難の業。後進の刺激になる。歴代の名作と肩を並べられるよう長く連載してほしい」とエールを送る。

 週刊少年ジャンプ 集英社が発行する国内有数の漫画雑誌。1968年7月創刊。「ONE PIECE(ワン ピース)「DRAGON BALL(ドラゴン ボール)」「こちら葛飾区亀有公園前派出所」など多くのヒット作を生んだ。2017年7〜9月の発行部数は184万部で、国内の少年向け漫画雑誌では突出している。90年代のピーク時は653万部に達していた。

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索