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記者コラム:越中春秋

一枚の御朱印

 夏休みの家族旅行で、長野に出掛け、善光寺を訪ねた。最初は乗り気でなかった。急逝した父は善光寺が好きで、幼少期に御朱印をもらいに毎夏のように連れて行かれた。父を思い出し、悲しくなりそうで、足が遠のいていた。

 今回、妻の提案もあり、子どもが「善光寺の真っ暗な所に入ってみたい」と言うので、数十年ぶりにお戒壇巡りをした。

 暗闇の回廊を歩き、極楽の錠前を家族で触った。昔と同じ。父の後を付いて行った記憶がよみがえる。外に出ると、光がまぶしく、フッと心が軽くなった。

 「牛に引かれて善光寺参り」と言うが、自分は「子に引かれて」だったか。買った御朱印が大事な一枚になった。 (武田寛史)

 

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