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記者コラム:越中春秋

想定外

 「プツン」と音を立てて照明が突然消え、建物全体が暗闇に包まれた。二〇一五年の関東・東北水害で鬼怒川の堤防が決壊した茨城県常総市。市役所周囲に水が押し寄せ、屋外の非常用発電機も浸水し、すべての電源を失った。

 避難した市民や取材中だった記者も閉じ込められ、真っ暗な庁舎で不安を抱きながら二晩を過ごした。当時の市長は「周辺が水没することは想定していなかった」。市の洪水ハザードマップで浸水を予想していたにもかかわらずだ。

 防災の日を前後に、自治体による防災訓練が各地で行われたが、過去の災害から学ぶべき教訓をきちんと生かせているだろうか。想定外という“言い訳”を聞くのはもうごめんだ。 (酒井翔平)

 

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