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記者コラム:越中春秋

’17 回顧編<10> 被災地飾った氷見のアスナロ

ライトアップされたツリー。氷見市のアスナロの木を用いた=神戸市中央区で

写真

ネットで議論呼ぶ

 氷見市一刎(ひとはね)のアスナロの木を神戸市のメリケンパークに飾る「めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト」には百四十万人が訪れ、二十六日に幕を閉じた。

 このプロジェクトはインターネットなどで議論を呼んだ。「樹齢百五十年の神木なのにかわいそう」との意見や、結局白紙となったが、ツリーを加工しバングル(手首に着ける装飾品)として販売することについて「金もうけに利用するな」との批判があった。

 プロジェクトの発起人、西畠清順さん(37)は最終日「木がかわいそう」との批判について「間違った情報が拡散された。でも、ずっと一緒にいてくれた氷見の人は本当のことを知っている」と話し、「やってよかった」と涙を流した。

 「間違った情報」とは何か。西畠さんは取材に対し、「アスナロの木は神木ではない。森林組合から紹介されたもの」と話す。また、バングルの販売は「枝葉を再利用できないかと考えた。お金はもらっていない」そうだ。ツリーのオーナメントが強度不足で海に飛ばされたことは「申し訳なく思っている」と話した。

 批判の中には「とってつけたように鎮魂をうたわないで」との意見もあった。「阪神大震災の復興と再生のシンボル」のツリーだったが、最終日の点灯式で西畠さんが鎮魂について触れることはなかった。氷見と神戸をつなぎ、美しくライトアップされた素晴らしいツリーだとは思う。ただ、「復興と再生のシンボル」と言われると違和感も感じる。 (小寺香菜子)

 

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